もうヘナヘナすぎて言うことないな
ラストに向けていよいよどうしようもなくなってきた作品ですが、さらにそれに拍車がかかってきてます。どうも大マヌケなオチに向かって一直線って印象。
ヘナヘナな画面は相変わらずだが、そんなことは今更言っても意味がない。既にストーリーの方も作画に相応というか、それを凌ぐかというほどにヘナヘナになってしまったから。最初の内はまだストーリーは一応スパイアクションものとして成り立っていたが、話が進むにつれてご都合主義と登場人物のあり得ないほどのマヌケさが炸裂してドンドンと転落していって、ここに至って目も当てられない状態に。
タイムリミットのある中で敵基地に潜入しているにもかかわらず、どつき合いで理解し合おうというくさい展開も呆れますが、ここに来て未だに親父がどうこうという漫才始めるストーリー展開には唖然ですわ。何かこの作品って、常に緊迫感を削ぐことに命を懸けているって印象。それならそれで軽妙なアクションかと言えばそうでもない。
超小者に率いられた誇大妄想のお笑い組織のバカ陰謀ってこと?
話がこの調子だから、ラスボスたる敵の親玉は「誇大妄想に取り憑かれている超小者」であることが確定。またお茶っ葉がどうとか、殊更小者感を強調する演出がやたらに入るのだが、これって全く「誰得?」って言いたい演出。作品をギャグにしたいのか? それならそれでもっと作品全体を軽妙にしないといけないのに、そこのところは完全にツボをはずしているし。まあオナカスイタという名前辺りから、笑いを取りたいのは分かるんだが、とにかく何から何まで中途半端なせいでひたすら寒いだけ。
今回の一番の見所はあの超小者を尊師様としての、新興宗教的天国の映像でしょうか。確かにあれだけであのボスがどれだけ小者で、この組織がどれだけマヌケかを物語っているから、ギャグとして展開するならあの一発ネタだけで十分だった。
正直なところ、ラストまで付き合ってしまったのを後悔してます。何で一話見た時点で見捨てなかったのか? 己の判断の甘さを悔いても始まらない。せめてダメさを笑える作品ならそれはそれで見ようもあったのだが、そういう意味でも中途半端なんだよな。
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