もう凄すぎて何も言うことがない
ストーリーは大マヌケが極めつけ、怪しい作画はついには何シーンか空が映ってのラジオドラマ状況、もうどうにもならないエンドになってしまいました。
結局はあのトップは自身の器量のなさだけを自ら露呈させ、最後は部下にすべて愛想を尽かされる。自分がすべてを支配することだけを考えてるって、そんなものあの構想を聞かされた時点でハッキリしているにもかかわらず、そんなもので愛想つかせるとは、トップがアホだったら末端の工作員もアホばっかりだった模様。
しかも口が軽いというか、頭が軽いというか、そういう本音をペラペラと簡単に喋る。一体あのボスってどれだけ小者設定なんだ? 大ボスが土壇場で実はつまらない小者だったんだと発覚させるのは常套ですが、この作品の場合は最初から「なんでこんなバカがトップなの」というぐらい、小者感が半端ないですから。なお悪役が決まらなかったら作品全部がスカになるってのは、昔からストーリー立ての基本。正義の味方が引き立つためには、打ちのめされる悪がそれだけ強大で格好良くないといけないのに、この作品って、主人公達のド素人ぶりに対抗するかのように、悪党もレベルが低すぎる。
強引とご都合主義とマヌケさの集大成
そしてそのトップは、自ら持ち出したテスラの欠片の作用でおだぶつで目出度し目出度しって・・・。もう強引すぎてアホらしくて。なおクルマが後から牡丹に追いついてますが、あれって牡丹が自ら落下速度を下げるために空気抵抗を減らすなどのことをしていなかったら、物理学的に考えて後から追っかけて追いつくのは不可能です。自由落下状態ではエアブレーキで落下速度を下げることは出来ますが、上げることは不可能ですので。
まあある程度予想はついていたが、それをも下回る低調さでした。それにしてもこれまで3Dをできる限り手抜きに使用してきたのに、最後の最後でそれさえ間に合わなくなったのか、動きの必要そうなシーンではすべて突然に空が映るというのには「斬新すぎて」絶句しましたね。昔の健全なる東映娯楽時代劇では、悪党が「へっへっへ」と美女の肩に手をかけたら、突然に画面が松の木になんてのはありましたが、そういうのとはまた別の意味で「お見せできません」だな。
いろいろな意味で衝撃的な作品だったな。とりあえず今期のワーストは完璧に決まったが。
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