白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

逆転世界ノ電池少女 第10話「見たか!(裏切りの)大逆転!」

大攻勢の前に細道の事情が明かされた

 いよいよ真国が本気で大攻勢に出ることに。どう考えても戦力的にはアラハバキは圧倒的に不利。そりゃとっかえひっかえで戦ったところで、ガランドールはたったの一機なんだから。しかも「初期型」という言い方をされていたから、普通に考えると性能的にも決して高くはないんだろうと思われる。まあアニメの世界は量産機よりも各段に性能の高い試作機が登場したりするが。

     
プライムビデオ配信中

 で、今ひとつ煮え切らない細道だが、やっとここにきて彼の過去が登場した。彼の父はあらゆるアニメやゲームを制作してきた天才と言われたクリエイターだったんだが、細道と母を捨てて仕事に行ってしまったらしい。恐らく細道はそもそもはそんなクリエイターのの父を誇りにしていたと思われるのだが、父に捨てられたという想いでその心が完全に反転して、その結果として現在の空っぽの状態になったらしい。

 うーん、ありがちだな。ただここで一つのパターンとしては、妻子を捨てたとされている父だが、実はそうではなくて事情があったという展開。そしてそれを知った細道は・・・となるのがパターンだが、残念ながらそんな秘密があったとしても、それを知っている者も細道に語れる者も誰もいないわな。父が真国で捕虜になっていて、何らかの出来事で再会するとかでない限り。まあそういう超ご都合主義展開もこの作品の場合はあり得なくはないが。ただこの線であるとしたら、押収されたレガシーの中から、父の細道へのメッセージが残っているというパターンぐらいか。

 

 

動き出した汚い大人、しかし落としどころが全く分からん

 そしてここに来て、汚い大人代表の宗方が動き出しました。細道にガランドールを持ち出させて、そのまま真国に降ろうという考え。まあこういう危機になったら、ああいうタイプは絶対にそういう行動とるよな。

 さらに細道が戦いを避けようとしているのは、勝ち目がないということだけでなく、以前にガランドールが暴走して浅草にドデカい湖を作ってしまったという話を聞いたので、自分がまたそれをしてしまうかもという恐怖もあるでしょう。

 やっぱりあの時のパイロットはバルザックと神楽坂だった模様。何が起こったのかはまだ明かされていないが(シビアに見せて意外につまらん原因の気もするんだが)、とにかくかなりの破壊力になってしまったのは間違いない。もっともそれだけのパワーがあるとしたら、それを逆に引き出したら一発逆転もあるような・・・。

 それにしても最後の落としどころが全く見えないんだが。作品の性質上、敵の一味を全滅させて目出度し目出度しというオチではないだろうし。あり得るとしたら、ガランドールの力で両世界の接続を完全に断ってしまうという展開か。そしたらその時に何人がこっちに取り残されて、しっかりとこっちの世界に順応してしまうって展開もあり得るな。

 

 

次話はこちら

anime.ksagi.work

前話はこちら

anime.ksagi.work