無限ループに陥っているお馬鹿なカレン
スメラギ陵の奥に到着したユイト達の前に現れるのは、かなり疲れ切って老け込んでいるカレン。何やらアラハバキと接続して何度も歴史改変を試みたようだが、上手く行かなかった模様。しかもタイムパラドックスも抱えちまっているせいか、無限ループに陥っているようである。
そこにもう一人のまだ血の気の多そうなカレンが乱入してくるが、自分が自分を説得し、自分が暴走して自分を葬ろうとするというわけの分からん展開に。それにしても「いくら繰り返しても無駄だ」と言われているにもかかわらず、諦めの極めて悪いカレン。惚れた女を生き返らせたいという超個人的動機で動いていたというドッチラケはまだしも、ここまで来るとこのキャラのお馬鹿さとかっこ悪さが半端なくなってきた。
登場人物たちがとことんお馬鹿でマヌケになっていくのはどうにかならんのか?
なんか格好つけているだけで中身はかなり情けなかったユイトの馬鹿兄貴といい、アラハバキと対立する巨大秘密結社風を装っていた割にはあまりにも呆気なくその陰謀が破壊されて組織がガタガタになってしまっているトアクといい、勿体ぶって登場した連中がことごとくお馬鹿でマヌケであるということが発覚していくのがこの作品であるのだが、一番最後の最後で極めつけのお馬鹿でマヌケになったのはどうやらカレンの模様。この作品、一体登場人物をどこまで馬鹿にしたら終わるんだ?
元々主人公も主体性がなければ何も考えていないってキャラだったからな。まあ今回カサネにもろに「頼りなかった」と言わせているから、そういうキャラというのはある程度想定して設計してたのだろうが。ただ他のキャラがドンドンとバカになっていくのは想定していたとは思えん。そう言えば何やら悟った風の冷笑系キャラだったカゲロウも、行動の動機は「娘を失いたくはない」という超個人的動機だったのでぶっ飛んだな。まあ別に個人的動機で動くのは人間としておかしくないけど、散々それまで格好つけてるから、ずっこけるんだよな。
で、この分からず屋でお馬鹿なカレンをどうやって説得するんだ? 拳で殴り倒しても協力なんてしそうにもないし。そう言えばユイトが死んだらクナドゲートが消えるとか言っていたから、今の状況だともしかしてカレンをぶっ殺すのが一番簡単なのか?
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