白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

白い砂のアクアトープ 第20話「迷子のプランクトン」第21話「ブルー・タートルの夢」

くくる、逃げ出した後

 新しい仕事を任されたものの、満を持してのプレゼンが上手く行かず、完全にプッツンと切れた状態になったくくる、とうとう逃げ出してしまいます。

     
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 まあありがちの話ではあります。今まで一杯一杯頑張ってましたから、ここで自分の力不足を感じさせられて、完全に方向性を見失ってしまったんでしょう。しかしたまには逃げるのもありです。あまり深刻に捉えすぎると鬱になってしまう。

 ティンガーラのアピールのために水族館ウェディングを提案したのだが、魚の健康を犠牲にするわけに行かないからいろいろと制約がある。結局はそこのところがウェディングプランナーの側からしたら「それだと魅力が乏しい」になったと言うこと。

 

 

諏訪の態度に彼の本心が見え隠れしているのだが・・・

 実はこの時の諏訪の反応が、やっぱりこの人はタダの嫌な上司ではないというのを微妙に示してるんです。あの時の諏訪は「あの反応は想定内だ」と言っていて、「プランを練り直せ」とは言ったが、くくるを責めてはいない。むしろくくるのために経験を積ませて情報を与えている。あれが本当に嫌な上司だったら、「阿呆か、馬鹿か、あんな中途半端なプランを出して俺にまで恥をかかせやがって、全部お前のせいだからな!!」と言い出すところ(実際にそういう上司は多いもの)。

 もっとも一杯一杯で余裕のなかったくくるは、このことでプッツンと切れてしまったようです。無断欠勤で逃げてしまったくくるに対しての諏訪の反応について、風花は「そんな言い方しなくても」という感じでブリブリ怒ってましたが、本来無断欠勤ってのは解雇ものの重大事です。諏訪はそれを心得た上で、逃げ出したくくるのことは腹にとどめて、自ら復帰してくるのを待っているような気がします。この人物、絶対に男ツンデレだわ。第19話での彼の恐すぎる海賊は、表面の強面と内面に秘めている部分とのギャップを暗に示しているんだと思います。彼は明らかにこの大事な仕事を通してくくるを成長させるつもりでいる。

 

 

そして海ヤンの嫁さんが登場

 そして目的もなく離島に逃げたくくるが出会ったのは、海ヤンの嫁さんとは・・・。あのオッサン、結婚してたんですよね。しかも嫁さんは研究者で、結局は2人ともそれぞれ自分のやりたいことをやっているという今時夫婦。まあ嫁さんも結構豪快な人のようですから、海ヤンには合うか。というか、あまり細かい人だったら彼の妻は無理だろう。

 そして彼女からウミガメのことを教わったりなどで、やっぱり海絡みのことからエネルギーを補給するくくる。最近は事務仕事ばかりで海成分が不足していたんでしょう。多分これが充電になって仕事に復帰するんでしょうね。

 そして海ヤン経由でくくるのことを聞いた風花は、取るものとりあえず飛んでくる。何か知らない間に風花が完全にくくるの保護者ポジションになっている。人の世話を焼くのが好きな子のようですが、かなり限度を超えているな。しかし確実に言えるのは、やっぱりこういう子は一番芸能界が向いていない。

 で、くくるはティンガーラの現場では珍獣扱いされていたと。まあ分かるな。だけど珍獣ファンは結構多いと聞いて一瞬焦っている櫂君がらしいな。本当に瑛士が言うように彼の求愛行動はシャイに過ぎる。そのせいか、恐らくくくるの方の気持ちはまだ恋愛未満(彼女が精神的に幼すぎることも一因だが)。もう一歩踏み出さないと進展しないぞ、この二人の関係。

 

 

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