白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

白い砂のアクアトープ 第19話「さよならハイヒール」

後輩との再会で完全に過去に決着をつけた風花

 ティンガーラにテレビの取材が来ることになり、レポーターとしてやって来たのは風花がチャンスを譲った後輩だったというお話。久しぶりの風花主人公の回でくくるは背景レベルの脇役。風花が過去について完全に決着をつけるというか決別する話になっていた。

     
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 それにしても風花って根っから良い娘すぎるんだよな・・・。基本的に人の世話を焼くのが好きというタイプ。それでいて自分からは出しゃばらない。典型的な「芸能人にだけは全く向いていないタイプ」。ということで風花はようやく天職を見つけたとも言えるんだよな。

 しかもこの風花の後輩も空回りはしているがいつも一生懸命な良い娘。こんなに良い娘ばかりのアイドルグループなんて絶対ありませんから(笑)。まあこれでこの後輩が外面だけは良くて腹黒い奴だったら救いがなさ過ぎますが。もっとも実際のアイドルグループって、そういう奴らが足の引っ張り合いをしているという超どす黒い世界なんですが。

 

 

過去への決別の象徴のハイヒール

 タイトルにもなっているが、風花がずっと持っていた赤いハイヒールを彼女に渡すってのが象徴的シーンなんですよね。あれが風花が過去に完全に決着をつけ、アイドルに戻るという道を完全に捨てて飼育員として生きていく道を選んだという。最初はくくるのことが気になって自分の未来を諦めたというようにさえ見えた部分があったんですが、ようやく風花が自分の意志で自分の道を歩き始めたと言うことで、これは風花にとっては絶対に必要だった手続き。

 最初は彼女はテレビに出るつもりがなかったのは、やはり過去に対して一抹のこだわりがあったから。しかし後輩の背中を押すためと、彼女自身がこれからの道を歩み出すために割り切ったというか、テレビに出演することで「あれは過去のこと」と完全に切り離したことになります。

 ところで子供ペンギンのプールデビューを見守る話だったんですが、風花は「見守る」と言いつつ、最後はさり気にペンギンの背中を押してたな。人でもペンギンでも最後のところで背中を一押しするのが得意なようです(笑)。

 

 

さてくくるのプロジェクトはどうなるのか

 久しぶりにあの怪しい館長が登場してましたね。空也が無理やりに「イケメン枠」とか言われて出演強制されて、例によって「無理」とか言ってたが相変わらずです。どうも素面だと自分を出せないようです。夏凜姉さんは例によってそつなく「出来る広報」をやってましたが。そして瑛士は例によってわけの分からんノリでノリノリという不思議キャラ街道を突っ走ってます。各キャラのポジションが完全に定まった。

 さて背景になってしまっていたくくるですが、目下重要プロジェクトを託されて四苦八苦しているようです。相変わらず海賊副館長にこき使われているようですが、明らかにメキメキと力をつけてますね。結局はこのくくるの担当するプロジェクトがクライマックスになるのかな? あの副館長、絶対に男ツンデレキャラでしょうから、最終的には彼がデレるところで話が終わるんだろうか。

 

 

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