白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

SCARLET NEXUS 第20話「再会」

結局トアクって何がしたかったんだ?

 トアクの奥にあるベイブに迫るユイト一行の前に現れたのはユイトの母親であるワカナ。そして彼女はデザインチルドレンであるカサネの養母でもあったと。で、ユイト達を説得するためには彼女の姿がもっとも良いとベイブは判断したようだが、そんなもの姿だけ似せた映像を出しても、普通はそれで説得は出来んわな。

     
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 で、案の定あっさりとユイト達に無視されたベイブは、次は通路を崩壊させるというベタな妨害工作に出るが、それも特殊能力者達にアッサリと突破され、とうとう本拠にたどり着かれてしまったので、「破壊されるぐらいなら、その前に自ら破壊してしまえ」とばかりにトアクが破壊したのかベイブが自殺したのか知らんが、あっさりと停止。何じゃこりゃ? どうもこの作品の登場人物って、誰もが超行き当たりばったりで行動しているようにしか見えんな。

 そしてベイブがワカナの姿を取って現れたことをきっかけに、「それだったらワカナさんに会えばなんとか出来るんじゃない?」って展開に。もうわけ分からんわ。結局はベイブはご親切にユイト達に問題解決のヒントを与えるだけの存在だったのか。

 

 

怒濤のような超ご都合主義展開

 しかもここに来て急にユイトとカサネがレッドストリングの能力を自由に使えるようになっているし・・・。そして過去に戻ったカサネがワカナと面会、ワカナを現在に連れてくることに。その過程でカサネが幼い頃のユイトを救ったことで、ユイトの幼児期の記憶にあった「自分を救ってくれた女性がカサネにソックリ」という伏線に辻褄を合わせて・・・って話になってるんだが、もうタイムパラドックスとか滅茶苦茶だわ。しかもワカナは時空を越えてそれまでの記憶を受け継いだことに唐突になっているし。つまりはワカナがユイトの前から消えたのは、トアクに殺されたわけでも怪異の犠牲になったわけでもなく、自ら消えたって話になる。

 何かご都合主義というか無茶苦茶な話になってきたな。そもそも時間遡行とかが入る作品は余程うまく設計しないとタイムパラドックスとかで滅茶苦茶になりやすいのに、そこのところをキチンと設計している様子は微塵もないからな。こりゃ最終的には超強引な大団円に持ってくんだろうか? もうこうなったら、最終回で遅刻寸前で走っているユイトが、パンをくわえながら走ってきたカサネとぶつかる話になっても驚かんわ。

 ところで、いつの間にか存在しないことになってしまっているカレンとユイトの馬鹿兄貴はどうなったんだ?

 

 

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