白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

真の仲間じゃないと勇者パーティーを追い出されたので、辺境でスローライフする 6話

相変わらずの新婚ボケ主人公の裏で順調に進行する勇者パーティー崩壊

 レッドとリットの惚気話は続いているが、そこに指す影として麻薬の話が登場。さらにレッドが必要だと探してる元の仲間の魔の手(平和なスローライフを送っているレッドにとってそうにしか見えないというのが何とも・・・)が迫る。

     
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 一方のルーティのパーティーの方は賢者ならぬ超愚者のせいで完全に行き詰まりの気配が見えている。勇者の加護のせいでかなり感情が希薄になっているルーティはもう人間として壊れる寸前という印象。恐らくそれを支えていたのが兄に対する想いだったんだが、あの超愚者が嫉妬か何か知らんが、それをぶち壊すもんだから・・・。やっぱりあいつ、魔王のスパイレベルだな。

 そしてあの超愚者が引っ張ってきた女アサシンですが、どの程度の実力を持っているのかは全く見せてないんですが、目下のところ勇者パーティー崩壊の状況を第三者として静観しているという立場になってますね。内心では「どうなってるんだ、このパーティー」と感じている雰囲気はありあり。

 実力を示していないと言えば、あの超愚者も戦闘において何を出来るのかを示してませんね。「賢者」を自称するぐらいなら魔法ぐらいは使えるんだろうと思いますが。とにかく人間性を置いておいても、作戦レベルにおいても「賢者」らしいところを微塵も見せてません。職場に良くいるプライドだけ無駄に高くて全く仕事では使い物にならないタイプにしか見えん。

 

 

しかしこの超差別社会はなんなんだろう

 それにしてもこの世界は生まれ持った加護によって実質的に将来が決まっているという超差別社会なんだが、もうこうなると加護と言うよりも呪いに近いな。加護のせいで暴力的で乱暴になった子供が以前に登場していたが、何の加護を持っているかによって人生どころか性格まで支配されるとは。今の日本は親ガチャですべてが決まると言われているが、この世界は加護ガチャ世界のよう。

 それに対してレッドは加護の力でなくて自らの力であそこまで行った模様。常人から見たら化け物レベルで強いんだが、それでも加護持ちには及ばない。結局「努力に勝る才能なし」と言われてるんだが、この作品の世界観は「加護に勝る努力なし」ってことになる。そう考えるとひどい世界だな。こういう世界になったら努力というものの価値が完全に崩壊するから、もっと怠惰な社会になる気がするが。ある種の救いは加護はどうやら遺伝はしないと言うことぐらいか。日本の親ガチャは世代を超えて受け継がれてしまうが、加護ガチャは正真正銘のガチャで、親が有用な加護を持っていても、子供はどうしようもない加護を引き当てることがあるらしい。ということは、加護を基本にしての貴族制は成立しにくそうだ。親が強力な加護を持っているおかけで社会的に成功しても、その子供はその遺産で食いつなげるか没落するかということになりそう。

 

 

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