白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

86-エイティシックス- 第17話「忘れません」

レギオンの総攻撃でひたすらボコられる人類陣営

 レーナはレギオンの首都侵攻の中で、同志や86と共に必死の防衛戦を展開中の模様。しかしかなりボコボコにやられているようです。それにしてもあの逃げ惑う市民と軍の中で、被差別階級の86だけが命がけで戦っているというのはやっぱりあまりにリアリティのない世界だわな。共和国はレギオンが2年で停止するという根拠のない希望的観測にすがって、レギオンを殲滅するよりも86を殲滅することに血道を上げていたので、もろにそのツケをまとめて払わされているという状況。

プライラムビデオもあるようです

 一方の憎悪むき出しの攻撃に晒されたシン達は、敵の超長距離砲の攻撃を受けていたわけか。レールガンだといっていたから、かなりの威力のあるもの。ただレールガンは実用化されているが、核兵器は存在しない世界なのか? まあ核兵器なんて登場したらジャガーノートが走り回る余地はないので、世界観自体が崩壊してしまうからないことになってるのかな。南極条約のおかげで核の撃ち合いにならなかったファーストガンダムみたいに。

 で、シン達はその長距離砲を破壊するための特攻を命じられたと。どうやら連邦は一応隣国2カ国ほどと共同戦線を張っている模様だが、共和国は自分達以外は存在しないことになってたっけ。異常な政治体制を正当化するために情報を遮断してたんだろうか。何か海の向こうのあの国を連想する。で、これもツケを払わされて単独でボコられていると。

 

 

なんかやっぱり86の心情には矛盾を感じまくる

 連邦と共和国の違いは、86に帰還の見込みのない無茶な作戦を強いる時に、一抹の良心の疚しさは感じるか、それとも嬉々として送り出すかというレベル程度の違いの模様。もっともシン達にはどっちでも良いようで。元々生きることを考えていない連中なので。仲間たちも誇りを持って死んでいったとか・・・。

 とのことなんだが、やっぱりそこのところが一番違和感があるんだよな。最初からいっているように、ナチスの絶滅収容所のユダヤ人に武器を渡して「お前ら、ナチス防衛のために命を捨てて戦え」と言っているのと同じなんだよな。そこでユダヤ人達が「俺たちはナチスの白豚共と違って誇りを持って死ぬんだ」って戦うか? どうも特攻隊讃美の精神と同じようなものを感じて。いくら政府が腐っていようがお国のために美しくしになさいという。もしかしてこの作品、その内に文科省特選でも付くんか?

 

 

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