白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

最果てのパラディン 第5話「意志の兜」

マリーとブラッドを輪廻転生に帰して旅立つウィリアム

 ウィリアムは灯火の神の導きの元、不死神の分身と対決、様々な支援を得ながらそれを滅ぼすことに成功ということか。分身というのが神の本体にとってどの程度のものなのかは分からないが、とりあえず分身を滅ぼされたら続けて次の分身を直ちに送り込んでこれるというわけではない程度のダメージはあるようだ。

   
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 これでマリーとブラッドはアンデッドの境遇から解放されて輪廻転生の流れに戻ったようです。つまりは「成仏した」ということなんでしょうが、それはウィリアムとの別れも意味している。そしてまだ完全にハイキングに対する執着を失ってはいなかったガスは、封印を守るために10年間は残ることになったと。マリーとブラッドがハイキングに対する執着を失った原因はウィリアムに対する想いだったわけだが、ガスはこういう事態も予測していたから、意図的にウィリアムと距離を取るような姿勢をとってたんだろうなということも理解できる。

 

 

とりあえず話の大目的はこれで明らかとなりました

 そしてウィリアムの使命は、ガスによる封印が解ける10年以内にハイキングを滅する方法を獲得することということになったわけだ。これは確かになかなか重い使命だ。ウィリアムの旅立ちに際してガスは餞別代わりに財宝を貸し与えたようだが、これもゴーストになったガスが必要もないはずの金銭を意地汚く集めたもので、今になるとなぜガスがそんなことをしたかも、この時に備えていたと考えるのが自然だろう。まあ3人ともいずれこの時が来るのを覚悟して備えていたのだが、やはりガスが一番深くいろいろと考えていたらしきことが分かる。さすがですな、あのツンデレジジイ。

 しかしED後のマリーとブラッドの最後のエピソードが一番泣ける場面だな。また生前の二人が命を懸けて最後の戦いに赴く場面だが、ここで二人が将来の子供につけると考えていた名前がウィリアムだったのか。その意味は「意志の兜」だそうな。だからウィリアムを意志の強い子供に育てようとしたわけだな。ウィリアム自身は前世での自身の不甲斐なさに対する後悔から真剣にやり直そうとしたわけだが、結局のところやっぱりその転生設定って不要だよな、この作品の場合。ベースは結構良い話なんだから、むしろそういう取って付けた設定は話自身の邪魔をしているような気さえする。本当に、転生設定を入れるべしってのは「なろう系」のルールなのか?    って疑問さえ感じるな。私が担当編集なら、この転生設定は話の邪魔だとして除けさせるけどな。

 

 

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