白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

海賊王女 第4話「石の謎」

フェナを中心としたドタバタで各キャラを描いている

 今回は前半と後半で話が分かれている。前半は雪丸を少しでも助けたいと考えたフェナが、紫檀を初めとする面々に武術を教わろうとするドタバタ。後半は前回に出てきたリバーオーバーシュタインに到着して、そこで石の謎に関する情報の一端を入手するというメインストーリーに絡む展開。

     
CDは既に出ている模様

 少しは武術を出来るようなりたいと考えるフェナだが、雪丸は明らかにフェナを心配して反対。しかしそれの表現方法が例によって極めて下手。かえってフェナを頑なにしてしまうという不器用さ。そこでサラッとフォローを入れるのが女たらしの紫檀というのは流石。確かに女性の扱いに慣れている。しかし紫檀の得意技である弓を教えるにしてもフェナはほとんどまともに弓を引けない体たらく。それなら銃がいいかと花梨に頼んだら「銃を馬鹿にするな」と怒られ・・・ってな調子でたらい回しになって結局は何もものになる見込みなしで必死さが空回りというドタバタ。

 このドタバタの過程で各キャラを描いている。紫檀は位置づけ的にはブルーなので、もっとニヒルキャラかと思えば意外と天然なところがあるし、今回は心の底で雪丸の役に立ちたいと思う気持ちがあるということも明かしていた。クールで器用に見えるのは見せかけで実は影で頑張ってきたタイプのようである。花梨さんがピンクで雪丸は熱血馬鹿のレッドだとしたら、典型的なカレーのイエローが真樺。気は優しくて力持ちという典型的キャラである。こういうキャラは何かの時に本気で怒って、とんでもない力を発揮するというシーンがいずれあるのはお約束。で、槐と楓の双子は天才肌の変わり者というグリーンの位置づけだろうか。あっ、一人足りない人がいる。どうしても椿のような常識人の苦労人はこういう中では影が薄くなりがちです。恐らく最後まで割を食い続けるるキャラでしょう(笑)。まあ戦隊なら、後で加わるシルバーやゴールドという位置づけではなく、本部のオペレーターとか隊長の助手って辺りのポジションです(笑)。

 

 

謎の一端が明かされることで、さらに謎が深まる

 そしてリバーオーバーシュタインでは石の情報に心当たりがあるらしき美女、アリアが登場します。メリハリが乏しいフェナとは対称的な、メリハリボディの美女。紫檀から「エロい」という言葉が出てましたが、本人はそのエロさを自覚しているかしていないかが不明のまま、結構雪丸に露骨にアプローチしてフェナをヤキモキさせるという笑える展開。しかしここでフェナに対してはやけにギクシャクする雪丸が、アリアに対しては結構自然に接しているのは、ある意味では雪丸にとっては彼女はアウトオブ眼中ということだろう。どうもフェナを過剰に意識しすぎるがゆえにギクシャクしているのは明らか。しかし娼館に拾われていたにもかかわらず男心に全く通じていないフェナにはそれは分からんらしい。男女の機微に通じている紫檀辺りからは、その二人のすれ違いは横で見ているとおかしいと共にもどかしい模様。

 やっとつかんだ石の情報は、加工の依頼主がジャンヌ・ダルク。しかし彼女が火あぶりで処刑された後の話だというよくわからない展開。彼女が死んでなかったのか、誰か彼女の意志を継いだ者が彼女の名で依頼したのか。しかしそもそも何が目的で、この石にはどういう意味があるのか。さらにはフェナ親父さんがそれにどういう関わりがあるのか。どうにも謎は深まるばかりという王道展開である。

 

 

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