話は普通なんだが、特筆すべき作画のひどさ
うーん、相変わらず作画はヘボヘボだな。3DCGのキャラがカクカクしているのは相変わらずで、動きも表情も乏しい。それに3Dフィギュアだと表現がしんどいのか、突然2Dが混ざるシーンがこれまた水と油で浮きまくること甚だしい。
今回はストーリーも本来のミッションではなくてキャラ達の日常生活の一環だったので、内容的にも結構ヘボいからな・・・。もっとも話自体は悪くはないんですよ。特別に良いってこともないですが。まあ可もなく不可もなく、キチンと段取りを踏んでキャラを描くべきところを描いているから。今回はどことなくギクシャクしているチームを牡丹が核になってまとめていく過程。この手の作品にはこういう展開は不可欠ですから、キチンと段取りを踏んでいる。またその過程で当然のように各キャラの人物像も描いている。さらにはヒロインの内部に抱えている想いというものまで滲ませていて、そういう点では王道コテコテだが、描くべきものをキチンと描けている。
結局はすべてを作画のひどさがぶち壊している
というように基本的なシナリオ等は決して悪くはないんです。しかしそれを補って余りあるの逆で「破壊し尽くしてまだ足りない」レベルの作画のひどさ。本当に破壊的レベルでひどい。無難に普通の2Dアニメにしていたらここまでひどくはならないのに、なぜ無理やりに3Dにしたのかが本当に謎。
今回はテラスの水晶に関することの始まりなども説明があり、敵の存在も明らかとなりと明らかに段階を踏んでます。描くべきストーリーの段取りはキチンと踏んでいる。また演出面なども奇をてらわない手堅いもので、構成その他はまあ問題ない。その合間合間に入るギャグなんかも、こういう作画でなければそれなりに笑えたり和むんだが、基本は3Dのカクカクキャラだから、完全にスベってしまって役をなしていない。本当にすべてを作画がぶち壊してるんだよな。本当にこの作品の作画の破壊力はすごいわ。
作画監督が替わる度に絵柄が極端に変わるというセラムン(特に作画が&氏の時はひどかった)でも「作画のせいで作品が壊されている」と言ったことはないんだが、この作品の場合はもろに作画で作品が完膚なきまでに破壊されている。まあそう言っても、良作が凡作になるというレベルでなく、凡作が駄作になったというレベルだが。
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