白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

2021秋アニメ 水曜日編2

 火曜の夜に放送されたアニメ作品について。今週に1作増えて目下は以下の3作。

 

 

takt op.Destiny 第2話「音楽-Reincarnation-」

 音楽を憎むJASRACの支配によって、音楽がすべて奪われた世界の物語の第2話です。

   
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 お約束のパターンとして主人公の過去とここまでの経緯が語られるというパターンの内容です。タクトの父はどうやら本当にマエストロだったようで、音楽を守ろうと音楽に殉じたようですね。JASRACから不当に著作権料を搾取された・・・でなくて、どうやらD2の攻撃で命を落とした模様です。

 で、タクトは籠もってひたすらピアノを弾いている日々だったと。そしてそれの世話をしていたのがアンナとその妹のコゼットか。コゼットはタクトに気があるのは明確なんだが、タクトの方はそこのところは今ひとつハッキリしていなかった模様。

 タクトがピアノを弾きながらオケとの共演(多分、親父さんと共演してるのだと思うが)をイメージしていたシーン。あれは曲がチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の第1楽章なので、本来はあそこで万雷の拍手が入ったら間違いなんですが・・・。曲はまだ終わってないので。しかし実はあの通りの堂々たる締めが来るので、往々にしてクラシックをよく知らない客はあそこで拍手しちゃうんです。ピアニストが辻井君なんかだったら、ほぼ間違いなくかなりの拍手が来てしまって、それをクラシックファンが冷ややかな目で眺めるってパターンによくなります。ちなみに指揮者やピアニストの方は、結構経験してますから「あっ、またか」ってな感じで構わずに第二楽章に行っちゃいます。もっともオケの方が「ああ、今日の客は素人ばっかりだな」と感じるので、ここで急にオケの方のテンションが落ちちゃうってことがあるので、クラシックファンは苦々しく見ることになるんですよね。オケが流している時は、聞いていて「あっ、流してるな」と露骨に分かる時がありますよ。どうしても辻井君とか、ヴァイオリンだったら五嶋龍なんかの時はそういうのが多いです。

 と、ついつい「徒然草枕」の方のネタになってしまいましたけど、まあこの作品ってクラシカロイド・・・じゃなかった、ムジカートでしたね、が登場する作品ですから音楽知識の最低限は必要そう(笑)。

 そしてタクトが初めて人前でピアノを弾いて、コゼットとの間も盛り上がるんですが、そこにD2が現れて非情にもコゼットはタクトをかばって絶命、それに対してタクトの感情が爆発した時に、それに対してコゼットがしていたペンダントが共鳴(恐らく宇宙から落ちてきたという意志なんでしょうね)、コゼットに憑依する形でムジカートとして復活したと。なるほど、運命とタクトの関係が分かりましたが、まだ分からないのは運命がコゼットの記憶を持っているのかどうかですね。タクトを見ていたらコゼットに対する態度と違っているような気がしたから、完全に別人格として扱っているような気はしますが。

 大体ここまでの経緯はこれで見えましたが、まだ分からないのは彼等が何をしようとしているかです。ニューヨークに向かっているようですが、その目的も目下は不明。その辺りは次回でしょうか。

 やっぱり作品としてまずまずの内容ですね。キャラも描けているし動きも良い。この作品は余程アホな展開をしない限りは結構期待できそう。

 

 

テスラノート 第2話「『争奪』についての考察

 テスラが残した水晶を回収することによって災いを防止しようというのが主人公達のミッションのようですが、それに敵対する勢力らしき者が登場して、話の背景がチラチラと垣間見えてきたというところでしょうか今回は。

     
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 うーん、しかしやっぱり作画がな。不思議なことに第1話よりはまだ見やすかったが、それでも3DCGのヘボさは相変わらず。普通のアニメーションにしていたらもう少し違った作品になったろうに、なんでわざわざ3Dにするかな。動きが不自然なのは相変わらずだし、そもそもその動きも極力少なくしている印象で、やっぱり手抜きのために3DCGを使用しているとしか見えない。動きに表情がない上に、顔の表情も張り付けたようなのばかりだから、下手くそな人形劇のような無表情ドラマになってしまう。おかげてアクションなども全く盛り上がらない。

 ストーリー自体は別に問題ないんですよ。特別に面白いわけではないですが、まあお約束パターンで描くべきものは描いてますから。しかしどうやったところで、このキャラだと盛り上がる話も盛り上がらない。特に声優がテンション高めの台詞回しをしたら、キャラとのアンバランスさが際立つこと甚だしい。

 まあ目下の評価ではシナリオはCクラスで作画はDクラス以下ですね。大して上質な作品ではないが、作画が致命的に足引っ張ってる。

 とりあえず後1回ぐらいは付き合って、多分それで落ちるかな。正直、見ていてしんどい・・・。

 

 

Deep Insanity THE LOST CHILD #1「take1」

 どうもゲーム原作のようです。謎の地中世界が登場して、そこから飛び出したウイルスか何かは知らないが、その影響で昏睡病なる病気が蔓延しつつあるという世界の模様。この病気、単に昏睡するだけでなくて生物がモンスター化する模様。うーん、そう言えば何かの作品で見たことがある気がするな、人間がモンスターになるウイルス。

 ちなみに地中から未知のウイルスが登場する可能性ってのは、今シベリアの大地で現実かしつつある。永久凍土が融け始めて、その中に封印されていた太古の未知のウイルスが解き放たれるのではと警戒されている。まあ人間がモンスター化するウイルスはなかろうが、新型インフルエンザやコロナの可能性はある。

 で、主人公は「ヒーローになりたい」とか寝ぼけたことを言って、その地中探検隊(スリーパー)に志願した時雨。それにしてもメンバーは一癖も二癖もある連中ばかり。副隊長がオネエってのは今時か。

 長時間生き残るだけでも立派という類いの事を言われていたようだが、どうも新人は潜った途端にウイルス感染してモンスター化する例が多い模様。それにしても全く特攻隊である。ウイルスとかだったらガスマスクで防げそうなもんだが、そういう類いのものと違うのか? どうもよく分からん。

 まだまだ話が良くつかめないのだが、目下のところ良くも悪くもないという印象だな。ただどうも特別に化けそうな要素が見えない。


 以上の3作品。タクトオーパスは最後まで付き合いそうな気がするのだが、テスラはもう落ちる寸前、最後の作品も途中で落ちる可能性はあるな。