白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

takt op.Destiny 第3話「覚醒-Journey-」

話の経緯が描かれました

 突然に覚醒した「運命」と共にD2との戦いに臨むタクトであるが、運命の戦い方は滅茶苦茶非効率な上に、それがことごとくタクトに負担をかけるということで、途中で力尽きてしまう両者。そこに現れたオタスケマンがコンダクターのレニーとムジカートの「巨人」。運命はベートーヴェンの「運命」のスコアから生まれているらしいが、「巨人」となるとやはりマーラーの交響曲第1番か。

   
プライムビデオ配信中

 それにしてもこのレニーが見た目はいかついオッサンなのに、どことなくオネエでどうやら料理の腕も抜群らしいといういかにも今時キャラ。結局は状況が全く分からないタクトと視聴者に対しての説明役でもある。つまりは運命の覚醒の仕方は通常とは異なる変則的なもので、それ故にエネルギーのコントロールがおかしい模様。タクトが運命に「食われている」という表現をしていたが、要するにタクトの生体エネルギーとリンクしてしまったらしい。で、そういう諸々の不都合を解消しようとしたら、ムジカートの本拠のあるニューヨークに行くしかないということで、ここから3人の珍道中が始まったと。

 

 

話もスピーディーでキャラもよく描けており、なかり期待度は高い

 とりあえず前話からの連続で、ようやく話の経緯が見えたというところ。ムジカートとは何なんだとか、そもそもD2は何を目的としているのかとか、その辺りはストーリーの核として追々出てくるんだろう。ただとにかくムジカートは人にあの意志の力が作用して誕生するものらしいが、その時に元の人物の人格は消滅するといっていたから、つまりは元々の人はそこで死ぬのと同じと言うことだな。運命もコゼットとは完全に別人格ということらしい。どことなくタクトはそれを割り切ったところがあるが、アンナはなかなか割り切れていないようで。

 相変わらず戦闘シーンなどの描き方がスピーディーで上手い。その中で、運命の戦い方はいかにもパワーはあるが、明らかに無駄が多すぎてエネルギーを垂れ流しているようなまずさがあるってことも良く分かる。それに比べると巨人の戦い方はそつが無くて無駄が少ない。ムジカートも戦いに熟達するということだろうか。それと運命は生まれたばかりということもあってか、明らかに「世間の常識が無い」ということも描かれている。とは言うものの、それを指揮するべきタクトも同様に「世間の常識が無い」から困ったものだ。結局はそれでアンナが安全装置として付き添うことになるわけだな。

 それにしても第3話にしてなかなか快調です。動きも良いし、キャラも描けている。今期作品の中ではかなり期待値高いな、この作品。

 

 

次話はこちら

anime.ksagi.work

前話はこちら

anime.ksagi.work