白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

現実主義勇者の王国再建記 第12話「囲師には必ず闕く」

結局は軍事的に叩きつぶすことになりました

 今回で終わりかと思っていたから、あっさりと降伏勧告して戦後処理に入るかと思っていたのですが、もう一話あるようですね。結果としてもう少しもつれさせる展開となった。ちなみにタイトルの「囲師には必ず闕く」というのは、包囲戦の時に完全包囲してしまうと死兵となって命がけで抵抗してきてこっちの被害が大きくなるから、勝負が決した時に必ず包囲の一カ所を開いて、そこから敵軍が総崩れに退却するように持ち込むって戦術の話なんですが、例によって何かちょっとズレてますよね。

     
Blu-rayは発売がある模様

 結局はアホだけどプライドだけが高いアミドニア王は決死の突撃をかけてきました。ほぼ無駄死になんですが、こうなるとソーマとしても倒さないわけにはいかない。後は出来ることは完全に倒した後で最大限敬意は表して、アミドニア国民のプライドを傷付けないようにするぐらいのこと。

 

 

狂信者は「堕落」させるとして、あの王子をどうするか

 で、占領統治策に入ったら早速文化によって国民を堕落させる(笑)という常套手段に入りましたか。窮乏生活の中で軍事バリバリで国民は我慢させられていたはずですから、とりあえず「プロトカルチャー・・・」ってショック受けるレベルだと思います。ただ問題はここからうまくこちらの価値観に引きずり込めるか。実際にアメリカなんかは中東でアメリカ文化に無理やり引き込んでイスラム原理主義バリバリの連中を「堕落」させるという策を取りましたが、結果としてはうまく行かなくて、アフガンなんてまたタリバンに戻っちゃいましたから。鍵は国民を飢えさせないか(前の王の体制よりも明らかに生活が良くなったとなれば、ソーマに靡く連中が増える)と、現地の統治をやらせる妥当な人材がいるかです。その人材が腐敗してしまうようなら、まさにアフガンのアメリカ軍になってしまうので、その人材選定が重要。と言うわけでそこはあの王女が出てくるんでしょう。彼女は損得の計算が出来るようだし、王女となると国民の信望もあるでしょうから、うまく取り込めれば一番。

 問題は西に逃れた王子ですが、西となると帝国に逃げたのでしょう。侵略軍に国を追われた亡国の王子として「故郷を取り戻すために帝国の支援をお願いします」と動いているはず。と言うわけで、次はソーマが言っていたように帝国にどう対するかという話になりますが、次回でそこまで決着付けるのはまず無理でしょう。政治的駆け引きで帝国が本腰入れてエルフリーデン攻略に乗り出さないように手を回して、王子に対しては「いや、俺は別にアミドニアを併合するつもりなんて毛頭ないけど」と損得勘定で取り込むのが一番正解です。後はあの王子がどの程度の頭があるか。まともに話が通じる相手かですね。先祖代々のエルフリーデン憎しの感情をかなり吹き込まれているのが難点。親父そのまんまのアホだったら、結局は軍事的に叩かざるを得なくなるが、親父に続いて息子までも殺すというのは得策ではないはずだから。

 

 

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