いよいよ帝国が乗り出してきました
例によって内容とほとんど関係ないサブタイトルがついてますが、要は戦いに強いってことが一番でなく、戦えば勝ってもその度に兵を損ねるので戦わずに済ませるのが最善って話。まあソーマは目下とのところ、アミドニアの国民の堕落化政策に邁進しており、軍政下で娯楽に飢えていた国民は「プロトカルチャー・・・」と見事に政策にはまっております。
で、とりあえず第2期制作決定ですか。確かにあまりに中途半端ですからね。ただ原作が完結していない以上、第1期で終わろうが、第2期までやろうが、結果としてはどこか中途半端なところで終わるんでしょうけど。恐らく第2期は帝国とのやりとりがメインとなり、それを通していよいよ魔王領との関係が見えてきた辺りで終了ってとこでしょうか。
根本的には帝国との関係は実はそんなにこじれていない
今回は交渉相手として帝国の聖女の妹君が登場です。彼女は典型的な実務家のようで、個人的にはソーマに好感を抱いた様子がある。それにしても彼が「無類の女好き」という噂が流れていたとのことだが、客観的に見たらそういう噂が立っても仕方ないな。実際に全土から人材募集して、その結果として二人を側室に入れて、一人を妹にしてしまったわけだから。後は黒衣の宰相とイシヅカだけだから。全土から側室を募ったと言われても仕方ない状況ではある。
彼女は姉に対してソーマとは「水と油」だと言ってましたが、聖女様はそうは思っていないようです。実際にむしろ意気投合できると思いますよ。ソーマは理念のない現実主義者でなくて、向かうべき理想の方向はある上でそこに進むために現実主義を取っているだけですから、謂わば超優秀な官僚です。理想はあっても実現手段を持たない理想だったら単なる空論ですから、聖女様も空論を弄んでいるつもりはないでしょうし。
第2期はまず帝国との外交が課題になるようですから、内政ばかりの第1期よりは話に動きが出るでしょう。もっともソーマって基本的に謀略家ではないですから、エグい駆け引きはあまりない話になるでしょうね。どうもこの作品の作者もそういう話をしたいようではないし。基本的には帝国も本音ではエルフリーデンが悪いとは思ってなくて、明らかに非はアミドニアにあることは分かっているし、既にアミドニアの国民自身がソーマのことを支持しているのは明らかですから。結局のところ話の落としどころとしては、エルフリーデンはアミドニアに対して領土的野心は全くなく、侵略する意図はない。不当な侵略に対して反撃しただけだと主張するのが正攻法でしょう。となると最終的にはアミドニアに親エルフリーデン的な政権を立ててそこに権力移行するのが妥当。どうも王子は馬鹿すぎてダメっぽいので、やはりここで出てくるのがあの王女様でしょう。王女様は目下のところ水面下で何やら動いているようですが、レジスタンスするってわけでもないでしょう。どこかでソーマと交渉することになるのではないですかね。
後は他の国に対して帝国のメンツが立つようにどうするかだが、ソーマが現在の人類同盟の条約に致命的な問題点があることを感じたらしいから、それをネタに出して改定した新たな条約を発効し、そこにエルフリーデンも加入するというパターンが一番妥当そう。そうやって人類社会全体の結束が高まったところに、突然に魔王領からの圧力が高まり、それにどう対処するかという話になった辺りで第2期終わりかな。基本的には魔王側との対処も軍事力で屈服でなくて、話の出来る相手と共存の道を目指すってオチになるんでしょうが、多分原作自体がまだそこまで行ってないだろうし。
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