こっちの世界で苦闘する恭也
どうやら恭也は自分がプラチナ世代を犠牲にしてしまったこの世界で、何とかできる限りのことをしようという覚悟を決めた模様。まあ実際に以前に過去に戻った時にも、どうやってそうなったか分かっていないんだから、そうそう都合良く過去に戻れるわけでないので、さしあたってはここで何とかするしかないわな。
とは言うものの、恭也の本音は自分がつぶしてしまったことになったプラチナ世代を何とか復活させたいということだが、現実にはまだどうにかこうにか頑張っている奈々子はともかくとして、絵をやめてしまったシノアキと実家に戻って事務をやっている貫之は完全に手遅れだわな。実際に恭也がどうサポートしたとしても、今から彼等がプラチナ世代に復活するのはまず無理。
そして河瀬川は相変わらず上の理不尽に振り回されて苦労する損な役回りの模様。以前は業界大手のサクシードだったのだが、今度はもっと小さな会社になっているが、やっぱりビジネスだけを考えて無理を言ってくる上層部と、現実の現場との差を埋めることに四苦八苦している。「仕方ない」という言葉が彼女から出てくるのはかなりヤバい状況なのは間違いない。これは下手すると、このままだといずれ彼女はリタイヤするか壊れるパターンだ。
結局はまた過去に戻るんでしょうか?
ところで恭也が何度か行っていたスランプに陥っている絵師について、彼女が最初に憧れた絵っての、明らかにシノアキのイラストではないかと思うんだが(だから恭也も良いと思った)、そのことはまだ出てきませんね。このこともストーリーの鍵になる気はするんですが。
あの会社の社長が滅茶苦茶なことばかり言っている超無能という印象なんですが、実際はビジネスの観点を優先して制作の現実を知らなかったら、実は彼の言っていることってもっともな話なんですよね。残念ながら。元を正せば、こういうクリエイティブな会社を彼が率いるのは無理があるとも言えはしますが。
そして恭也も過去に自分が介入しすぎた結果がこうなったという経験から、仕方ないと諦めようとしたが、再び挑戦しようという奈々子を見て「仕方ないなんてことはない」って立ち上がったところで次回。さてどう動くのか。普通に考えたら、無理やりに社長を押しとどめて河瀬川と共に起死回生の手を考えるという展開だが、社長と揉めに揉めてついには社長を殴りつけたところでいきなり過去に戻ってしまうという類いの超ご都合主義展開もあり得る。この世界でそのまま展開してもあまり良い話になりそうにないから、そっちのご都合主義展開の方かな。どのタイミングで過去に戻るかは知らないが。
次話はこちら
前話はこちら