白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

白い砂のアクアトープ 第10話「置き去りの幻」

がまがまの絶望的な状況に焦りが出ているくくる

 前話から何か引っ張るかと思いましたが、ものの見事に関係ない話になってましたね。引っ張ったのは風花の件だけ。やっぱり復帰の話だった。まあお約束だわな。どうせ夏休みが終わったら岩手に帰ることになってたんだから、アイドル生活に未練があるならさっさと復帰すれば良いのに(風花にとっては明らかに不完全燃焼で終わっている)、どうもくくるのことを考えて悩んでいる模様。くくるが「がまがまが存続したら風花もここにいると思っていた」というような類いの事を言っていたが、風花もどことなくそういう意識があったのではという印象。

     
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 で、いよいよ夏休みもラスト一週間になって、がまがま存続の見込みが全く立たないくくるは、焦ってドタバタとしている。そして本当にパワースポットアピールを始めた。さすがにそれは・・・。夏凜姉さんのリアクションも「それはないわ」って反応でしたが、あれが常識的な大人の反応というもの。オジイもあんまりいかがわしいことはするなという話だったし。結局はどうやったら幻に出会えるのかという条件が分からず(当たり前だ)くくるの思惑は頓挫するが。まあ水族館を心霊スポット的な売りをしても、それは根本的に間違っている。

 くくるは個人的な思い入れでがまがま存続のために動いているのだが、現実のところは実際に効果的な手は何も打てていない。どうも単純に「来客が増えさえしたら存続が出来る」というように考えているように思えるが、がまがまの現状はそういうものではなく、政治的な働きがないとまず存続は不可能。ここから本当に存続するのなら、かなりのウルトラCが必要。くくるも本音ではそのことが分かっていながらも、現実を直視したくないという気持ちが強い模様。何やらオジイは淡々と閉館準備進めているようだが、このオジイも何を考えているか読めないキャラなんだよな。

 

 

幼なじみの櫂が好青年過ぎますね

 今回の主役は櫂ですね。どうも今まで単なる漁師の好青年という以上の印象がない男でしたが、やっぱり根っから好青年でした。しかも泣いているくくるに魚を見せるという根っからの漁師。あんな頃からの付き合いでずっとくくるを見てきているようです。しかしどうもくくるの方には単なる幼なじみという感覚しかない模様。恋愛云々になるにはくくるがまだあまりに子供。櫂の妹の方が大人だわな。もう既に男を手玉に取っている。確かにあんなタイプにしたら、義姉になるならくくるよりも風花の方を好むだろうな。だけど兄貴がくくるに一途なのを分かっているようだな。

 どうもこのまま行けば一夏の奇跡って展開はなさそうな雰囲気。現実問題として、この段階でがまがまの外で「がまがまを存続させて欲しい」という声が上がっていないならどうにもならない。夏凜姉さんが行政方面に働きかけてくれたようだが、「新しい水族館を作るんだからそれで良いじゃん」という反応だったようだし。まあ普通はそれが当たり前の反応だわな。最終的にはくくるがどうやって過去と決別して前に歩き出すかと、風花が勇気を持って一歩を踏み出せるかという話になりそうな気配。海の生き物と触れあうのはがまがまでないとダメなのかというところを突き抜けて、新しい水族館にくくるが正式に飼育員として乗り込むって展開もあり得るか。

 

 

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