白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

白い砂のアクアトープ 第11話「籠城の果て」

がまがま閉鎖に反して籠城をしてしまうくくる

 今回はいよいよ閉鎖必死となったがまがま水族館の中で、くくるが自分の心の折り合いをどうつけるかという話になりました。そこに台風のような自然災害が絡むってのは、この手の話では良くあるパターンではあります。

     
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 がまがまの閉鎖をオジイから言われたくくるは、水族館に籠城するという非常に子供じみた反応をします。彼女って精神年齢がかなり子供なのは間違いないです。対応がいちいちその場その場の直情的な幼いものですから。ただ籠城したものの、彼女自身も本音でそんなことでどうにかなるわけではないことは分かっている。それでも精一杯の抵抗ってやつでしょう。彼女は自分の感情と折り合いをつけることに苦しんでますから。

 

 

風花もくくると通して自分と向かい合っている

 そこに案の定、風花が押しかける。後で「人を助けたりということが意外と好き」という類いの事を言ってましたが、それが彼女の本性です。基本的に優しい性格ですが芯は強い。それで意外とお節介。彼女にとってくくるを助けることは、単にくくるのことを思っていると言うだけでなく、彼女自身も自身の内面を見つめることにつながる。別にくくるに恩を売っているのでもなんでもなく、「自分がそうしたいからしてるんだ」ということをハッキリと打ち出しました。

 そしてくくるは停電の中で風花と共に生き物たちを救うために奔走する中で、自身のやれることの限界も痛感、どうやったところで現実は自分の思いだけでどうにか出来るわけでないということを悟らずにはいられなくなる。オジイ達が駆けつけてきてくれて、やっとどうにかなったというのが現実。それにしても伝説の飼育員のオジイはさすがだな。人間の器は非常時にこそ現れるというが、状況を判断して的確に指示を出せるというのはリーダーに取って不可欠。オジイの伝説らしき一面が最後に垣間見られました。

 次回は各人のその後という形になって綺麗に終わるんでしょうか。くくるはどう自分の心と折り合いをつけて次の一歩を進み出すか。風花は普通に考えると芸能界復帰するんでしょうね。まだ断定は出来ないけど。それと櫂君とくくるの仲がどうなるか。これは完全には決着付かずに現状維持に近い形になる可能性大。そしてプー太郎になってしまうお疲れ空也君はどうするか。普通に考えると、どこかの水族館に転職するのが一番のような気がするが。

 

 

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