白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

白い砂のアクアトープ 第7話「アイスで乾杯」

夏だ、海だ、水着だ・・・一人だけ(笑)

 今回はみんなでお休みを取る話。閑話休題って雰囲気なんですが、今まで今ひとつ人物像が描かれていないキャラを描いてきましたね。こういうところはしっかりと段階を踏んでいるな。

     
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 「海だ」と来るので「水着だ」とサービスカットが来るのかと思えば、水着は風花だけという空振り(笑)。この作品って萌えアニメにしてはエロさ皆無ですからね(だから安心して見てられるんだが)。そういうことよりも、各人のドラマをしっかりと描くことでキャラクターに魅力を持たせるという非常に正攻法な進め方を取っている。それが今回も特に出てますね。

 

空也君の結構ハードな過去

 そして今回描かれたのは、萌えファンからしたら「どうでも良い」と思われている男性陣(笑)。特に年中お疲れ男の空也君の過去のエピソードが登場しました。確かに空也君は風花でなくても「どういう人かよく分からない」という人物でしたから。その空也君の過去と、現在ああいう状態である理由が明かされる。

 それにしても意外にハードな事情でした。告白してきた女子を振ったら、そのグループに逆恨みされていろいろと嫌がらせをされた挙げ句に退学に追い込まれたって。なるほど空也が同年代の女子が苦手で、どうも身構えるというのはそういう過去が影響していたのか。そういう壮絶な過去を抱えていたら、ああいう影のある性格にもなるし、今ひとつ目標喪失してしまっているから、年中ダルげな雰囲気になっちまうんだろうな。

 櫂が「アルコールが入ると性格変わりますね」って言っていたが、恐らくアルコール入った時の方が空也の本当の性格なんだろう。対人関係での警戒心とか身構えるところが落ちて、素の性格が出るんだろうと予測できる。小学生相手にガチで勝負していた辺りなんて、彼の本来の性格なんだろうという気がする。

 で、その空也と夏凜姉さんが同級生だったわけか。夏凜姉さんは当時の空也のことを「勉強もスポーツも出来て結構イケメンだったから女子にもてた」と言ってましたが、そういう表現をするということは、夏凜姉さんも一応彼のことが気になっていたと推測できる。それがそんなことになってしまったから、気に掛かっていたんだろう。夏凜姉さんと空也がどの程度の関係なのかは分からないが、対人関係に身構える習慣がかなりついている空也が、夏凜姉さんには結構普通に接しているのを見たら、腐れ縁というレベルでない関係があるんじゃないかって雰囲気はしますね。

 

そして純情一直線の櫂君は

 一方の櫂君は、かなりしっかりしたというか、こまっしゃくれたブラコンの小学生の妹が。やけにくくるに突っかかってしましたが、確かに精神年齢がちょうどくくると同じぐらいなのではという気が(笑)。櫂君の気持ちがくくるに向かっているのを分かっているから、ブラコンの妹としてはくくるのことが気に入らないんでしょう。それにしてもああもあからさまに「お姉さんになるならくくるよりも風花の方が良い」なんて身も蓋もないことを言っているにもかかわらず、くくるの方はそれに対する反応は薄い(櫂のことを意識するよりも、自分のことを馬鹿にされたいう方にカチンときている)。この辺り、彼女は今時の高校生ではあり得ないほどに恋愛事情に疎いというか、まあハッキリ言ってお子様ですね。

 それに対して櫂君の方はあからさまにくくるのことを意識している。その櫂君に妹が苦手だからバイトで手伝ってくれてるのかという身も蓋もないことを言ってしまう鈍感くくる。櫂にしてみたら「お前が気になるから手伝ってやってるんだ」と心の中で叫んでいただろうが、それを口に出せない純情櫂君。いやー、今時実際にはいないような好青年です。いかにも田舎の漁師っぽいですが。さらっと流しながらも、空也なんかは櫂の気持ちに気づいているでしょうが・・・というか、恐らくくくる以外は全員気づいてるだろうな。何しろあからさますぎるから。

 ところでこの作品のヒロインは「くくる」でしたよね。私はいつもどうしても「くくり」と書いてしまって、今も途中で気がついて一括変換したところです(笑)。もしかしたらバックナンバーの中にはくくりと書いてしまっているのがあるかも。ククリだったら「勇者さまぁ~」になってしまいますね。私、グルグル結構好きだったので、どうもその名前が頭に残ってしまっているようで、ついついククリになってしまう。ちなみにクルルだったらクークックの黄色いカレーの人だし・・・。

     
ククリだったらこちらになってしまいますね
     
ちなみにクルルだったらこの人(?)になってしまうし
なお全く無関係ですが、このグッズ私は好きだな

 

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