白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

ぼくたちのリメイク 第7話「いやなことも引きうけて」

恭也を巡るシノアキとナナコの争いが勃発

 貫之の婚約者のさゆりが出入りするようになって、恭也を取り巻く環境にも微妙な変化が。どうもシノアキとナナコが露骨に恭也を巡ってのさや当てをするように。それにしてもカラオケの件以来、ナナコがもろに恭也に向けてモーションをかけてきていたのに、それを「気のせい」と取り合っていなかった恭也は、鈍いと言うよりもここまで来たらタラシに見えてしまう。

     
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 で、それを相談された河瀬川も「なんで私に相談する」ってのは、そう言いたくもなるだろう。そもそも河瀬川も恋愛云々未満ではあるが、明らかに恭也を意識してるのに。これって「お前は恋愛対象外」って言っているのにも等しいからな。本人が意識しているかはともかくとして、そういうのに対する苛立ちもあるだろう。

 河瀬川に「どっちにするんだ」と迫られた恭也は、今のところどっちという気はないと言っていたが、客観的に見たらどう考えても相手はシノアキなんだが。そこのところ恭也は自覚してないのかな。シノアキもほぼ無自覚に恭也に対してアピールしてるからな。もしあれが意識的にやってるのなら、シノアキの本質は結構悪女で策士ってことになるが。まあ現実には天然に見せかけた非常に計算高い女ってのは存在するが。

 

確かに貫之は「本当にそれで良いのか」つてのはあるな

 結局はさゆりは恭也と貫之の肉体関係の有無を確認してから去る(笑)。貫之に対して体当たりで誘惑したり、どうも何を考えているのか分からないお嬢様だ。たださゆりの言う通り、貫之が目指している道は安定性はなく失敗する可能性の高い道だから、彼女が貫之に実家に帰ることを勧めるのはまあ常識的な話。だけど恭也にしたら自分が夢を諦めて無難を選んだ結果として人生に失敗したという記憶があるから(もっとも彼の場合、一旦諦めた世界に途中で参加するという最悪の形を取ったせいで失敗したのであって、もっと徹底して無難に徹して普通の企業とかに就職してたらまた話も変わったはずだが)、貫之の夢を応援したいなんて言うけど、社会的に見たらそれは若者の甘い幻想だからな。私も知り合いが芸大行ってそっち関係に進みたいなんて言ったら、普通はやめとけといいます。ましてや実家が立派な安定した家業持っていたりしたら。

 まあ一度やりたいことやって、失敗したら戻ってきて家業継ぐというパターンも、その業種によってはありですが。私の知っている人物にも、若い頃に自分はアクションスターになるんだとJACに入ったものの挫折して戻ってきて、今では家業の商店を継いで妻子もある立派な商売人になっているのがいます。まあ人生なんてそんなもので、実際には何が一番幸福かなんて誰にも分かりませんが。

 恐らく今回のゲームソフトは成功するでしょうけど、問題は今回無理したことで貫之の作風が狂わないかですね。上手く行けば逆に今回の件を肥やしにして幅を広げることが出来るが、貫之のタイプはどちらかと言えば自分を見失ってスランプになりやすそうなタイプだと思うから。

 

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