白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

月が導く異世界道中 第四夜「あとのまつり」

水戸黄門漫遊記は笑えたけど

 相変わらず主人公は何をするべきなのかはハッキリしないが、主人公の周りの状況だけは勝手にドタバタしている。

     

 それにしても時代劇マニアの巴のせいで完全に水戸黄門の世直し旅になってしまったが、この助さん格さんは乱暴すぎ。結局は敵アジトどころか町を丸ごと壊滅させることに。あれだけの破壊活動を目の当たりにしてしまったら、助けられた方も気を失うのも当然というもので。

 あの二人を行かせてしまって、主人公は大丈夫なのかと一瞬考えたが、よくよく考えるとこの主人公って無双だったんだ。どうもそういう様子がないからそのことを忘れそうになるが、そもそもこの世界で規格外に強いのが彼だった。

 で大騒ぎやった挙げ句に、EDまで水戸黄門やっていたのは笑った。うーん、この作品で本当に笑ったのは初めてかも。この作品のドタバタ、悪くはないんだが笑えるところまでは今ひとつ行ってなかったんだよな。ここまで行ったら徹底的に時代劇パロで通すのも一つの手だが、まあ原作付きだからそれも無理だろうな。水戸黄門出すんだったら「隠密同心心得の条」ぐらいやっても良さそうだが、さすがにそこまで行くとこの作品の主要視聴者層には分からなすぎるか。私の年代だったら「隠密同心心得の条」「冥府魔道」「てめえら人間じゃねえ」辺りはもろに響くワードなんだが(笑)。今時の世代だったら「この桜吹雪が」ぐらいがギリかな。

 

で、この主人公は結局何をするんでしょうか

 ところでやっぱり今のところ主人公には全く目的がないんですよね。何しろ女神から一方的に勇者失格にされて、世界の片隅でひっそりと勝手にしていろって言われたぐらいだから。しかしあそこまでやられたら、いっそのこと目標は打倒女神にしてしまっても良いかも。この世界では女神の力は圧倒的らしいが、そもそも主人公はこの世界の力の埒外にいるし、さすがにあの女神だったら、他の神々の支援も得られそうだし(現に月読様はサポートしてくれたわけだし)。いっそのこと、女神自身を叩きのめしてこの世を根本からひっくり返す壮大な世直し旅にするか。まあ私ならそういう展開にするが。

 最後は神々を巻き込む大紛争になってしまって、あの挙げ句に神々の長たる大神が介入、女神に「今まで大目に見ていたが、お前、ええ加減にせぇよ」と降格処分を言い渡し、主人公が臨時でこの世界を収束させるための「神(仮)」に任命されて、女神をあごでこき使いながら世界の収拾を図るという。それなりに痛快な話には出来そうだし、最近の一つの潮流であるいわゆる「ざまぁ系」のパターンにも乗りそうだが。

 

次話はこちら

anime.ksagi.work

前話はこちら

anime.ksagi.work