白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

月が導く異世界道中 第五夜「よくばり馬車の旅」

今回はストーリーとしては特に進展はないですね

 今回はこれという内容はないですね。町を一つ壊滅させてしまった主人公達が、次の町に向かうだけ。行きがかり上、あの悪党共に拉致されていた人たちを救出はしたようだが。で、何かとトラブルメーカーである巴は武者修行と言うことで追っ払ってしまった模様。時代劇マニアの彼女の場合、時代劇ワードを用いるととにかく操作しやすいようである。

     

 澪は巴がいない間に真に接近しようと考えていたようですが、真の方にその気が全くないせいで完全に空回り。真自体に執着するという気持ちは澪の方が強いようですね。巴は真に執着と言うよりも、真が持っていた時代劇の記憶に執着しましたから。

 今回同行した連中は、今後も話に絡んでくるんでしょうか? 雰囲気的には絡んできそうですが。この作品、どうもストーリーの向かう方向が見通し悪いですからね。

 

この世界のメカニズムがまだどうも納得いかない

 ところで真はこの世界では「あり得ないぐらい醜い」ということらしいですが、それってあの程度のマスクで隠しおおせる程度のものなんですかね。例えばこの世界では顔のことは言いますが、スタイルのことはないんでしょうか? ヒューマンとは思えないほどに胴が長いとか。とにかく女神の個人的な美意識で一貫しているようだから、恐ろしいほどバリエーションが存在しないことは想像つくが。ルッキズムで猛烈に差別のある社会ってことなんだろうけど、それって美醜の差があるから成立するのであって、ここは逆に容姿に差がなさ過ぎる世界でもあるから。そうなったら人間は容姿と別なところで差別化して優位を誇ろうとするものだから、容姿の代わりに何かこの世界でやたらに重視されるものがあるというのが普通に考えられるところだが、今のところはそういうものは出て来てないな。

 人間って「その他大勢の一人」と見られることは苦痛ですから。そりゃ生物としては、繁殖相手の異性にアピールする時に「他の個体よりも優れている」と見られないと異性を獲得出来ないので、ある種の本能のようなものです。この社会のヒューマンにとっては容姿はそれを満たす条件にならないってことだから、それなら何かそれに代わるマウント材料があるはずってのが普通の考え。例えば平安貴族なんかは実際に男女が実際に顔を合わすことはほぼなかったから、そこで恋愛を成就する最大の鍵は和歌の才能だった。この世界でも例えば声が良いとか、頭が良いとか、何かの評価基準がありそうなものだが。

 

次話はこちら

anime.ksagi.work

前話はこちら

anime.ksagi.work