白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

転生したらスライムだった件 第39話「ラミリスの報せ」

周辺国と口裏合わせするリムル

 いやいや、タイトルは「ラミリスの報せ」になってるけど、当のラミリスは復活したヴェルドラを見てのびてただけで、何も報せてない(笑)。まあラミリスが何を報せに来たとしても、クレイマンとは全面対決って方針は特に変化なかったろうけど。

     
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 とりあえず会談の結果は、リムルがあまりに強大すぎるということになれば警戒心を呼ぶと言うことで、ファルムスはテンペストと交戦して敗北したという結果ですか。ただそうなったらなったで、テンペストは捕虜も取らずに2万の軍勢を皆殺しにした残虐な国家ってことになってしまうんだが・・・。そこのところは「復活した暴風竜に全滅させられた」ってことか。にしても、普通は何人かぐらいは生き残りが出るものだが。多大な犠牲を払って暴風竜を説得と言っても、ファルムスは全滅でテンペストは犠牲者なしだからな(リムルが復活させたってのは伏せるだろうし)。まあ何よりも一番大事なのは、ファルムス王に強烈な脅しでもいれて完全に口裏を合わさせることだな。捕虜にした3人はもろに真相を知っているから。ただ何らかの利害で釣らないと、脅しだけだとしんどい気もするが。

 とにかくこの件でリムルはテンペストを周辺国に国家として認めさせて友好関係も築くことに成功したということになる。で、全力を持ってクレイマンに相対するか。クレイマンの方はユーラザニアへの侵攻を意図しているようだが、ユーラザニア-テンペスト連合軍対クレイマンという構図になるんだろうな。

 

それにしてもリムルの中の人が優秀すぎないか

 その時に西方聖教会がちょっかいをかけてきたら鬱陶しいが、それはヴェルドラの存在が牽制し、しかも聖教会が周辺国に協力を呼びかけても応じる国はどこもないということになるので、さすがに聖教会も単独でテンペストに再侵攻かけるのは躊躇うってことだろうな(ファルムスと同行した聖騎士団が帰還しなかったのは分かってるだろうから)。

 にしてもリムルの人たらしぶりは見事としか。しかもこれだけの戦略の絵を描けるって、なかなか普通のサラリーマンだったら難しいのでは。最近はどの転生ものでもそういう傾向が出て来ているんだが、やっぱり中の人が優秀すぎるんだよな。どうしてもストーリーを回す点ではいつまでも主人公が全く何も出来ないヒキニートだったらしんどすぎる。だから元々結構優秀だった人か(「現実主義勇者」とか)、最初はヒキニートだけどそこから劇的に進化するか(「リゼロ」とか)ってシナリオにならざるを得ない。この作品の場合、元々そこそこ優秀だった人が劇的進化をしているってパターン。ただそうなってきたら、「何の取り柄もない俺も、転生したら努力なしにウハウハ」って当初のオタの妄想からは外れてくる。というわけで、私は今の転生ものブームは遠からず衰退すると見てます。既にストーリーのパターンも出尽くしてきてるし。

 

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