次の展開に向けて一旦仕切り直しというところ
ここのところ超ハイテンションハイテンポの神回が続いていましたからね。ようやくテンポを落として、状況説明と今後の展開のための布石を持ってきましたね。恐らくこれからラストに向けて話が動き出したら怒濤になるでしょうから、この辺りでテンポ調整。
結局はシュウが消えたと思っていたのはシュウのブライハイトであり、シュウはそうすることでブライハイトと共に神の領域に入り込んで調査をしていたと。まあ豪快なまでのご都合主義な展開ですが、並の作品なら大馬鹿展開で駄作となるところですが、この作品の場合はそれもありと言わせてしまうパワーがあるのがなんとも。
で、シュウが大きくなったのは、あそこに居合わせた者のシュウに対する想いが強かったからと。カイは自分の思いだけでなくレンの想いもあるという事を匂わせましたが、レンはそれをあっさりとかわしましたね。この作品で目下のところ一番分かりにくいのはレンの感情です。最初はシュウに裏切られたというのでかわいさ余って憎さ百倍という感じで突っ走ってましたが、カイと行動を共にする内に明らかにカイの真っ直ぐで必死なところに惹かれている様子はありますから。正直なところ彼女がどういう決着になるのかというのもこの作品の見所の一つ(笑)。
ようやく見えてきた驚きの世界観
神の領域に調査に向かったシュウが持ってきた情報はなかなかに驚くべきものでした。多重世界みたいな話ですが、あの世界樹的な構造が出て来た時は、思わず「エヴァンゲリオン?」と呟いてしまいましたね(笑)。結局はリンガリンドも含めて多数の世界が神なる存在の栄養源としての牧場であるという話。当然ながら神の意志に背いたリンガリンドは何らかの処分が下されることになるだろうから、その前にこっちから乗り込んでやろうという話のようです。
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本当にこの作品の影の主役は彼だな
そういう世界観が見えたところで美少年共和国(レッカの将軍が「美少年?」と引っかかっていたが、普通はそこで引っかかるわな)の仲介で、グランエッジャ城艦国とレッカ凱帝国も含めた大連合が成立しました。リンガリンドの命運をかけて、総力戦で神の元に殴り込みをかける体勢は整ったということで。
アロウを拳で立ち直らせる熱い脳筋男
ただアロウが自身の存在の意義を見失って放心に近い状態になっていましたから、それについては単なる脳筋から進化著しいカイ君が、熱血闘魂注入をやっくれました。それにしてもどつき合いで信頼を深めるとは何ともコテコテというか古くさいというか。しかしこれはカイ君のようなキャラの場合には実にはまる。シュウが最後に「よくやってくれた」というような表情でカイを見守る姿がなかなか良かったです。完全に往年の友情が甦ったようです。やっぱりこうなると複雑な立場なのがレンだな。
そしてアロウも知らない間にモテモテです。前からアタリーは露骨にアロウにモーションをかけていて好意を隠していませんが、ここに来てエルシャまでがそれが表に出るようになってきた。どうも彼女は一歩引いてしまうところがあるようですが、ビットに促された時にアタリーが「さあ、あなたも」というような様子を見せたところ。何となく「目下は私がリードしている」という余裕のような雰囲気さえ感じさせました(笑)。この三角関係は一体どうなるんだろう。ビットは最初はアタリーに好意を示していた様子だったんだが、どうも最近はそれがエルシャの方向に向かいつつある雰囲気もあるし。この辺りもどう決着付くかは見物か。
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この両名の争いも気になるところです
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彼女はここに来て急に存在感を増してきましたから
いよいよこれから一堂が神に対してぶちかますわけですが、どういう展開になるのやら。それと完全に存在がなかったことになっているルドルフは、どこでどういう絡みをしてくるのやら。
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