息もつかせぬ展開
前回に輪をかけての疾風怒濤の展開になったな。それにしても本当に予想通りになった。
やっぱりシュウ君の消滅はカイの急激な成長を促した模様。レンとタッグを組んでの強烈な攻撃で陰険ピエロを一蹴してしまいました。「変異体」というようなことを言ってましたが、恐らく神の意図をも超えた存在のことではというように感じる。ゼツ・ダイダンが変異体なんだろうが、カイはその域まで達しつつあると言うことか。カイがキッパリと「これは戦いではない、私怨だ!」と言いきったところなんて格好良かったです。それとシュウを失ったことの衝撃を受けながら、カイと共に進むことを決めたらしいレンの心情なんかも良く分かって。
グランエッジャは完全に進路を見失った状況になりますが、予想通りというかここで大元帥が立ち上がりますか。やっぱり彼はシュウにもしもの時のことを託されていたようです。
ゼツ・ダイダンのキャラが立ちまくりで圧倒的存在感
そして結局は全人類が連合して中ボス・ルドルフと戦うという展開になりましたね。過去の悲劇の真相を知ったプラークの怒り、そのプラークの危機に駆けつけてきたアロウ、さらにそこにやって来るレッカの面々と、息をもつかせぬ怒濤の展開。スピード感といい、派手な演出といい、実に見事の一言。神はリンガリンドの外ではなく、まさにこのドラマにこそ宿っている(笑)。
それにしてもゼツ・ダイダンのキャラが立ちまくりだな。ただのジジイではなかったが、ついにはジジイが若返りまでしてしまった。しかもまさかのゼツとアロウのタッグ。何かとんでもないことが起こっているという印象だ。そしてこの事態についにルドルフも自らブライハイトを駆ることになるという盛り上がり。そして圧倒的な力を見せるルドルフの前にさすがのレッカ陣営も歯が立たないかと思われたところに駆けつけるグランエッジャ。そして颯爽と立ち上がる本作中でも屈指の成長を遂げたフィーネ。もうこの辺りは見ていて涙が出そうなぐらいの盛り上がり。
そして最終兵器(笑)が立ち上がる
しかも最後の最後に立ち上がるのが大元帥。やっぱりシュウが言っていたように「最後の切り札は大元帥」だったようである。もっともアタリーとエルシャだけでなく、フィーネにまで「あなたには無理」と見られていたらしいことは笑えるが。しかしビビリながらでも「やるしかない」と覚悟を決めるところが彼らしいところ。最後の最後で彼が本作中の一番の大化けをしてくれた模様です。一体どんなブライハイトが出てくるかと思っていたら、意表を突いての巨大バインドワッパー。そこからブライハイトグランエッジャときたもんだ。このまさかの展開に、さすがに今まで余裕をかましていたルドルフが初めて焦りを見せました。「神の下僕たるこの私が、まさか貴様如きモブキャラに!」という心の叫びでしょうか(笑)。で、次回に乞うご期待か。最後まで息をぬく暇がなかったな。
いやー、やられました。シュウがいなくなったところでストーリーの大転換をするだろうなとは思ったが、ここまで怒濤のハイテンションハイテンポで進むとは。各人が様々な成長を見せており、それがなかなか心を打つ。これだけ多数のキャラを配しながら、全員について描いているのは見事と言える。勢いに任せているように見えて、実のところは細心に計画を立ててなければこうはできない。これはかなり見事な「神回」が登場しましたが、まだ最終回ではないですからね。ここでこれだけのテンションになってしまったら、どうやってラストにつなぐんだ? いよいよもって目を離せなくなってきた。
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