予想外の展開に呆気にとられた
ここのところ怒濤の展開だが、今回は心底驚かされたな。95%ぐらいの展開は大体予想したところと言えるが、最後の最後の5%が完全に予想を覆された。
ここでシュウ君が退場でしょうか? そうなったらもう完全にこの作品の先行きは全く見えません。この作品の実質的な主役と言って良い人物でしたから。かと言って「実は死んでません」ってのはあまりに強引だし、まさかドラゴンボールで生き返らせるってわけにも行きませんから。もっとも何らかの形でアロウの力を反転させて、これまでにアロウが命を奪った者を再生させるという展開は可能性としてはなくはないとは思いますが。すべてが再生して、ルドルフに裏切られたリュートの面々まで含めて大連合の総力戦でルドルフ、さらには神をも打ち倒すという大団円な展開。
シュウ君がここで退場となったら次から誰を中心としてストーリーを展開するのかが全く読めなくなった。まあグランエッジャ城艦国自体が、今後の進むべき指針を失ってしまった状態だとは思うが、ストーリー自体も方向性を見失いかねないな。まあこれまでアロウは主人公としてはかなり弱かったので、ここから彼を主体的に動かすということになるのかもしれないが。
シュウを失ったグランエッジャがどう動くか
シュウはアロウを倒してからレッカと決着をつけるというようなことを言っていたんですが、実際は決着をつけるというよりも実質的に手を組むんではないかなという気はかなりしてましたが。とにかく目下のところラスボスは神なる存在で、とりあえずの中ボスはその走狗たるルドルフということはハッキリしてますので。シュウがいなくなったとしたら、グランエッジャ城艦国はアタリー中心で動くしかないのですが、彼女にそこまで出来るかどうか。それともここで「最後の期待は大元帥」となるのですか? もっともそうなるには彼の劇的な成長が必要ですが。それとにも既にシュウは自分の人格をグランエッジャに移していて、グランエッジャは魂を持った船になる。そしてアロウが「友よ・・・」。ウーンあまりに昭和(笑)。
何にせよ、これは私も全く予想していなかったストーリー展開で、完全に意表を突かれてしまったな。もっともシュウ君はこれを予想していなかったとしたら、天才としてはあまりに迂闊なミスなんですが。今回のやりとりでシュウの意図が何となくカイに伝わった気がしますので、今後の彼の行動が少々変わってくる可能性があります。また恨みの対象を意図せぬ形で失ったレンの感情の行き場はどうなるんでしょうか? 今のところは半端ない喪失感を抱いている可能性大。もしシュウが何らかの形で復活したら、その時こそ彼女は自分の本当の気持ちに素直になるかも?
シュウがこのまま消えてしまうのだったら、彼はラクホウを解析していたことから、何らかの根源的な秘密に迫っている可能性があります。となるとシュウがその意志を託した可能性があるのは・・・やっぱり大元帥ですか。結果として彼がシュウの遺言を果たすという形になるのかな。どうも「自分に何かあった時には」という策を授けられている気がする。
さり気に良かったのがフィーネのシーン
ところで最後の結末のインパクトが強すぎて忘れてしまいそうになっていたが、フィーネが自身のもう一つの人格と別れを告げるシーン、さりげに良いシーンでしたね。彼女が自分の裏人格をも自分の一部として受け入れており、また裏人格自体もそんな彼女を生かすために犠牲になることを承諾したという感じで。何となく「もうお前には俺は必要ないんだな」という雰囲気があった。そもそもフィーネは自分で決断できなくなったときに、裏人格に逃げているところがあったから。これは明確に彼女の成長を描いたシーンでした。
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