次々と現れる新事実
なんか怒濤のように様々な新事実が登場しました。レーナは父親に戦争の現実を見せるために前線に連れて行かれたが、そこで敵に襲撃されて父親は死亡、そして彼女はシンの兄に助けられたということか。
それにしても確かに結果として父の友人が言っていたように、彼の父は戦場の現実を知らなかったということなるな。まあ甘ちゃんな理想主義者だったという結論にならざるを得ない。そしてこの時の経験がレーナが86の境遇に疑問を感じている原因となっているというわけか。
そしてシンが持っているのがどうやら敵の精神的なものを感じることが出来るテレパシーのような能力で、これのせいで彼と同調したハンドラーが次々と正気を失って潰れてしまったということになる。レーナもかなりやばい状態になりましたが、そこから復活したようで彼女はかなり不屈の精神の持ち主のようです。まあ幼少期に父を目の前で失うというハードな経験をしているから、精神が簡単にはぶち壊れないようになってるんでしょうか。ようやくハンドラーつぶしのアンダーテイカーの秘密が判明したようです。しかしこの状態でシンの精神がぶっ壊れていないことの方が驚異ですが。
どう転んでもバッドエンドしかない雰囲気になってきた
ところで、敵のメカは2年で動けなくなるから戦争はそれまでということになっていたんですが、どうやらそれは嘘だということをシンが語ってました。確かにそうだとしたら、この国は滅ぶのは必然でしょうね。戦闘の度に兵士を使い捨てにしていて、自分達は本国で戦闘を避けて安穏としているわけですから。こりゃ大日本帝国よりもひどいわ。とにかく兵士を使い捨てにする状態で戦争に勝利など出来るわけもなしってところ。
と言うことはこの欺瞞だらけの世界は早晩大崩壊をして、安穏と暮らしていた連中は大殺戮されることになりそうです。その時にレーナはどうなるかという話になりそう。
話の核のようなものがようやく垣間見えてきましたが、こりゃどっちにコケても救いのない話になりそうな気配だな。差別に安住していた差別主義者共、大殺戮でざまぁなんてもんでもないでしょうし。大体その大殺戮が起こる時には既に86はほぼ全滅でしょうから。まさか、敵に迫られて危機のレーナの前に王子様のごとくシンが現れて彼女を助けてそのまま去って行くという強引ハッピーエンド? いや、それ全然ハッピーでもないし。
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