過去を忘れた上に歌姫として成功しているディーヴァ
また突然に数年経っています。ヴィヴィことディーヴァは過去の使命のことを忘れて歌姫AIとして活躍しているようですが、知らない間にかなりキャリアを積んで大御所歌姫としてかなりメジャーになっている模様。
何やら彼女は数年前にフリーズしたという話だったが、恐らく冴木が自殺した直後にその衝撃でフリーズしたのではないかと推測できる。そこでヴィヴィの人格を封印した上でディーヴァとして暮らしてきたんだろう。その間、マツモトも特に介入しなかった模様。しかし彼女自身はヴィヴィとしての活動を完全に忘れているものの、常に何かが引っかかった状態だった模様。そこで彼女の持ち前の性格とも言える無謀なまでの行動力でそれをマツモトから引き出そうとしたか。
強引に任務に加わろうとする彼女ですが
そこに現れた若き歌姫AIオフィーリア。いきなり水に落ちるのはやはりオフィーリアからの暗示でしょう。オフィーリアと言えばハムレットで錯乱した挙げ句に溺死する悲劇のヒロインですね。そう言えばマツモトの今回の使命は彼女の自殺を防ぐこととか。まあこのオフィーリアがまた例によってのディーヴァの妹分。どうもAI界はシスターズだけで動いているようである。
マツモトは今回の任務はヴィヴィ抜きで行うつもりでいたようだ。前回の任務直後にフリーズを起こしてしまっているから、彼女を巻き込むのは危険(彼女自身の安全よりも任務の遂行の確実性において)だと考えたんだろう。
しかし今回ディーヴァが参加しようとしている音楽祭は、AIと人間との架け橋となると言っているのだから、AIの発達を阻止しようとしているマツモトとしてはこの音楽祭自体を妨害しようとしていたのだと思ったのだが、どうもそれとは違った模様。むしろそっちで動いていたのは、ディーヴァが見かけたあの懲りないテロリスト男の方か。彼の所属団体の理念から考えると、この音楽祭を襲撃するかぶち壊しするかをしたがりそうだから。
過去の記憶の封印であからさまに性格が変わったディーヴァ
それにしても歌姫として成功しているのと、ヴィヴィとしての暗い記憶を封印されていることで、ディーヴァの性格がかなり以前と変わってます。正直、今回は始まった途端に私はかなり戸惑いましたね。まあ人間でも何らかの原因で過去の辛い記憶を失うと性格がかなり変わるということはありますから、AIがああなっても不思議ではないと言えばそうでしょうが。彼女は自分の記憶を取り戻そうとしてますが、それは戻ったら戻ったでかなり辛い話になるのですが。特に前回のミッションはかなりの悲劇でしたから。
マツモトは明らかにディーヴァがヴィヴィとしての記憶を取り戻すことによって、以前にフリーズしたような危機に陥ることを警戒して、過去の事実をかなりボカして教えてますね。しかしいずれは彼女は過去の事実と直面するはず。AIってトラウマを乗り越えることは出来るのか? 何やら彼女は歌姫としてのキャリアがアップするだけでなく、明きからにAIとして進化し続けてるんだが。
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