なんかモヤモヤする話になりました
うーん、タイトルの通り、あちこちに切なさというか釈然としないモヤモヤした感情が渦巻いた回です。
姉の自殺の可能性を言われて調査を続けている南さんですが、送られてきた動画はイジメとも単にじゃれ合っているとも判断の付きかねる微妙なもの。そのモヤモヤが彼女の感情を乱し、それが蓬に対するどことなく反発した態度に出る(直前に他の女とじゃれ合っていた蓬に対する嫉妬も混ざってそうだが)。で、その南さんの態度が蓬にまたもやモヤモヤした感情を引き起こしというモヤモヤの連鎖。
一方のニート君はここのところ二人で飲んでいた元同級生に普通に旦那を紹介されてモヤモヤ。確かにあれだったら「一体俺って何なんだよ?」って疑問を抱くのは至極当然。しかも昔の様子を見ていたら、彼は彼女に対して全く気がないわけではなかったようだから。なぜか知らないけど、彼女は彼に対して親密さのようなものは示すにもかかわらず、なぜかその存在が眼中にないような感じ。まああれだと「結局、俺って都合の良い存在?」って疑問抱くのは当然。ましてや旦那から「君のことはよく聞いてる」なんて言われた日には、男の方が好意を持っていたらさらにやるせない。まあ常になぜか「ただの良い人」で終わってしまって、そこから恋愛にまで行かない男っているから、そういう男にはありがちなパターンではある。私の数少ない異性関係の中でさえ思い当たるパターンがあって、こっちとしてはまあやるせない状態だわな。
で、そのニート君に突然に接近してきたのが太股フェチのムジナさん。しかしやっぱり彼女のデザインって、人間のプロポーションとしてはどうなのって感じがあるな。それはともかくとして、彼女自身も使命感も目的もなく何となく流されている状況で、ニート君と奇妙な共感は一部ある模様。ジュウガなんて冷静に「彼らを殺した方が良いのでは」なんて言ってるんだが、どうもそこまで踏み切るような「熱意」も持ち合わせていない。
そして分かりにくいムジナさんの心情に、さらに分かりにくいこの世界
そのムジナさんが「何となく」ニートのメカを盗んでしまって、ダイナゼノン危機一髪って展開なんだが、その件は全く引っ張らずにあっさりと決着。怪獣対決に突入ですが、どうも「どうやら怪獣に必要とされている」という一言で急に調子が変わってしまったムジナさんがいささか分かりにくいです。まあ今時よくある「自分が世の中に必要であるという気がしないので何となく何もする気がしない」っていうタイプの若者の反映なんだろうなという程度の推測はジジイでも付くのだが、何となくあまりに不自然すぎて、彼女の行動原理のようなものが見えない。
と言うわけで熱血バカのガウマ君以外のメンバーが皆、何となくモヤモヤした状態でいるせいかダイナゼノンはパワーが出ていない模様。一応操縦者のメンタルが反映するシステムなの? 確かガウマは最初は「お前達は乗ってるだけで良い」って言っていたはずだが。これに対して敵さんは怪獣が進化したのかいきなり2人で操るタイプになった上に、なぜか急にシラケのムジナさんが意味不明のモチベーションを持ってノリノリになったおかげで絶好調だし。ダイナゼノン危機一髪・・・って時に突然に上空から「ジュワッ!」と現れた謎のエヴァンゲリオン(シルエット的にはウルトラマンよりもこっちですよね)。何かわけの分からんままに来週に突入という強引展開です。まあ13話完結(だと思う)の第6話ぐらいっていうとストーリーの最初の転機がくるべき回ですが。
それにしても相変わらず分かりにくい作品だ。町を派手に破壊しまくっている割には大事になっている様子も逃げ惑う人や犠牲になる人もいないし。また怪獣が派手に破壊をする前に空間が切り替わるかのような描写もあったことから、戦闘自身は異世界というかバーチャル空間的なところでやっている可能性もあり、この世界が丸ごとバーチャルって可能性も捨てられない。まあ何にせよ、あれだけ大騒ぎして警察も自衛隊もテレビ局も何も来ないって世界も考えられないので。蓬たちが普通に学校生活しているってのも不自然すぎるし。どうも最初からつきまとっているこの世界の不自然さは、恐らくラストで大どんでん返し(というよりもちゃぶ台返し)になりそうな予感が・・・。
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