白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

憂国のモリアーティ 第16話「ホワイトチャペルの亡霊 第二幕」

娼婦殺害事件の背後に渦巻く大陰謀

 前回からの切り裂きジャック事件の解決編。背後にはかなり大きな陰謀が渦巻いていたという話。

     
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 要するに社会不安を増して自警団とヤードの衝突を促し、それをきっかけにプロレタリア革命に結びつけようとしていた存在がいたと。基本的に社会をひっくり返すことを狙っているという点ではモリアーティ一行と共通項がある連中だが、身分の低い者達の犠牲を厭わないという姿勢を取っていたのがモリアーティ一行とは根本的に相容れない。と言うわけで粛正されることに。元祖ジャック・ザ・リッパーに仕込まれたウィリアムとルイスの殺人技が今回は初めて披露されていました。ルイスはナイフでウィリアムは細身の剣のようなものを使ってましたが、いわゆる座頭市なんかの仕込み杖って雰囲気でしたね。二人の剣劇シーンがかなり格好良い。ウィリアムが自ら剣を振り回して人を殺めたのは初めてではないですかね。乗り込んでくるシーンからして仕事人風でしたが。

 

強すぎるモリアーティ一行と新たなる敵の存在

 ジャック・ザ・リッパーの爺さんは、数百人の追っ手を翻弄して1時間粘ったようですが、さすがにかつてアフガンの戦場で勇名を馳せただけあってただ者ではない。爺にしてあの身のこなしってのは。モランが未だに爺に頭が上がらない様子がありますが、多分実際に敵わないんだろうな。恐らく「殺せ」の指示が出ていたら、あの程度の連中だったら瞬殺したんだろう。

     
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 モランとボンドはそのサポート。しかし投げたコインに跳弾させてガトリング砲の銃口に放り込むって、ほとんどゴルゴ並の神業です。さすがにここまでくると滅茶苦茶だな。しかもモランはその離れ業をライフルでなくて照準のいい加減な拳銃でしている。まあ現実的にはゴルゴでも不可能な技だな。

 そして事件の黒幕の背後に更なる黒幕が。チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートンと名乗ったようですが、これはホームズの原作にも登場するロンドン一の恐喝王とか。どうやらホームズも持て余した悪党の模様。何か次々と関係者が登場するようで。

 

完全に良いように使われているホームズは

 ところで今回はいきなり開始から奇妙な人形劇が始まるから「?」と思っていたら、あれってホームズに経緯を説明するためにレストレードがわざわざ用意したものってか。あのドタバタの最中にそんなものを用意する暇があったのか? まああんな説明をされたら、ホームズでなくても「断る」と言いたくはなるわな。

 そしてホームズは最終的にはすべてのカラクリに気づいた上で無難な結論をつけざるを得なかった。モリアーティに良いように使われているのに気づきながらもどうしようもないということにかなり苛立っていたホームズですが、脳天気なレストレードは気がついていなかった模様。ワトソンは何か勘付いた様子がありますが。

 何にせよ、今回は実質的にはホームズには全く出番はありませんでした。まあ今までのところはことごとくモリアーティの手の上で踊らされています。いずれ彼の逆襲はあるのでしょうか。最終的にはモリアーティは社会をひっくり返した上で、自分達は正義の存在たるホームズによって倒されるというシナリオを描いているようですが。

 

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