白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

バック・アロウ 第17話「かくて彼らは立ち上がるのか」

一隻目の空中城艦は呆気なく撃沈

 空中城艦の登場で話が急転直下という様子になってきましたが、大臣の野望は舞い戻った凱帝によって空中城艦もろとも撃沈されます。それにしてもまだどんな能力を秘めているのか分からんのがこの凱帝。空中城艦を破壊せずに大臣だけ真っ二つにしたんだから、単なる物理攻撃ではない模様。それにしても空中城艦から出て来た凱帝が「取ったどー」って雰囲気だったな。常に暑苦しいレッカにしては珍しく空気が和んだ瞬間。

     
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 で、空中城艦を入手することになり、そこから大量のバインドワッパーを発見したレッカ凱帝国は一気に軍事力を再建ということになったようです。それにしても凱帝のキャラが立ちまくってるな。異常と言える戦闘力を持っているのだが、それは異常に信念が強いということか。そもそもレッカ凱帝国は脳筋系武将の国だが、その脳筋の頂点に立つ人物が彼なのだろう。

 

そして二隻目が登場

 一方のリュート卿和国は首都の地下に空中城艦が隠してあった。どうもレッカに落ちた空中城艦はルドルフがそうなることを目論んで大臣に託した模様。結局ルドルフはレッカ凱帝国とリュート卿和国という対立する二大勢力に共に空中城艦を意図的に与えたようだ。やはりわざと戦乱を起こさせようとしているとしか考えられない。で、そのルドルフの裏にさらに真なる黒幕が存在する可能性もあるような気がする。

 バック・アロウ一行は壁の外から接触を図ってきたリンド教団なるこれも怪しさ全開の連中に導かれて壁を目指すが、リュートの空中城艦に追跡される羽目に。スペック的にはあっちの方が上のようだからこれは苦戦は必至。

     
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 一方のアロウは自分自身の正体についてここに来て不安を感じるようになってきた模様。だがシュウとの間に奇妙な友情のようなものが確立している。両者の関係はある意味で非常に打算的なものなのだが、その割には互いにかなり信頼し合っているのは確か。この辺りの関係性ってのがなかなかに面白い。シュウはこの世界の真実を知りたいという動機で、アロウは壁の外に出たいという動機で動いており、二人とも無理矢理に回りを巻き込んだ超エゴイストである。だがアロウはなるべく犠牲は出したくないという意志も持っている上に、明らかにエッジャの連中に情が移っている。だからできる限り迷惑をかけたくないという意志も持っているので、それがここで躊躇いを見せた理由。

 

いよいよ世界の真実の一端が登場するか?

 リュートの飛行兵団との戦いは圧倒的劣勢だったが、ここでマクロス化していた城艦がマクロスさながらにトランスフォーメーション。まさかの立ち上がってのグランアロー。こんなのありか? 何か唐突に次々とギミックが登場するのがこの作品の特徴。結局はグランアローで飛行兵団を薙ぎ払って一掃、まんまと勝利を収めたようだが。かなりご都合主義な気はするが、どうにか逃げおおせた。それにしてもシュウ君はどうやってこの船の隠し機能を解明しているのやら。そう言えばフィーネ姫も普通に船のオペレートに参加したようだから、何か操作法の法則のようなものはあるようだが。

 とりあえずグランエッジャはレッカとリュートの双方から狙われる立場になったので、ここは一旦壁の外のリンド教団の元に避難するしかないのは確かだが、このリンド教団が本当に味方かどうかも怪しいところ。ただこの世界の真実に迫ることになるのは間違いなさそう。次回辺りにこの世界の真実の一端が登場することになるんだろうか。

 

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