ルドルフの陰謀で窮地に追い込まれたフィーネ
いよいよ「何を考えているか分からない」選帝侯ルドルフが表に出てきました。彼の目的が全く不明なんですが、実際のところあまり深い目的もないんではないですかね。単に退屈を紛らわしたい程度。恐らく長年に渡ってリュート卿和国を裏から仕切ってきた不死の存在のようですから。人間にとって不老不死って実は拷問ではなんて言われるのは、人間にとって退屈ってのは実は命をも左右する恐れがあるぐらい深刻な病気だからなんですよね。もし不老不死が実現したとしても、そうなったら人類は退屈のせいで精神の方が死んじまう可能性がある。
愛の力を正面に掲げて国を統治し、今回は国を守ることにも成功したフィーネ姫ですが、ここに来て一転して国民の暴走と幹部連中の裏切りで窮地に追い込まれることになりました。あの幹部連中のキャラって、登場した時から「我々は悪役です」って顔に書いてあるような連中でしたから、このまま素直に行くわけはないとは考えてましたが、こういう形になりましたか。まあ予想通りではありますね。
そしてああいう道化師キャラは絶対に陰険な動きをするってお約束があるんですよね。リゼロにも道化師メイクをした陰険キャラがいましたね(笑)。この作品って、そういうお約束は絶対に忠実に踏んでいく作品ですから。その意味での安心感はあります(笑)。
だけどあいつ、アロウが暴動主導者を踏みつぶしたってのは自分の細工ですってのを公にバラしていたように見えるんですが、もうああなったらそんなことどうでも良いってことですかね。まあ頭に血が上った民衆はもう留まりようがないでしょうけど。
各キャラがお約束の動きをして存在感を主張してます
で、ここに来てやっぱり、ソーラ先生がルドルフ絡みの動きをしましたね。全くお約束は裏切らない作品だ。そして村のみんなを守って初めてのレギュラーキャラでの戦死となってしまいました。存在感が中途半端になってしまってましたが、最後に見せ場を作りました。まあああいうキャラの生かしどころって、こういうパターンしかないんですよね。そもそもは皆を指導する立場のキャラですが、その立場は完全にシュウ君に奪われてしまっていたので、それが存在感が希薄になっていた理由。最後にプラークに対する言葉を残していたようですが、最終的には彼女にその心は届くのでしょうか。いずれルドルフと相対する時に「今こそ兄上の敵を取らせてもらう」という言葉辺り出て欲しいところ。
そしてやはりここのところ存在感が薄くなっていたアタリーがここに来てその意志の強さをハッキリと示しました。柔弱に見えて、実は開き直った時には一番しぶといというのが彼女のキャラ。高々と宣言しましたね「我々は戦闘国家やまとである」と・・・じゃなかった「グランエッジャ城艦国」と。村長はエルシャのはずでしたが・・・(笑)。まあなかなか格好良かったです。久しぶりに彼女のキャラが立ちましたね。やっぱりここらでそういう展開を入れないと。
と回りのキャラが立ちまくったら、必然的に主人公たるアロウ君の存在感が相対的に薄くなることになってきます。話がアロウの思惑を越えてリュートとレッカとグランエッジャの三つ巴の展開になってきたので、今後はそこの間のドタバタがメインになってきて、「そういや、アロウって何を目的にしてたんだっけ?」になりかねないところはある。シュウはアロウを王に立ててこの世界を統一した上で壁に挑むって大構想を考えているようですが。こうなってきたら、今度はグランエッジャはレッカと組むって展開もあり得るんですよね。天才シュウ君としてはそのぐらいは考慮に入れているでしょう。もっともそうなったとしたら、脳筋カイ君と捨てられた恨み骨髄のレンはかなり混乱しそうですが。
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