明らかに締めに向けて大本エピソードを出して来ました
いよいよ締めに入ってきている印象ですが、今回は大本になるラムネとクロが出会うことになったエピソードについて。
要はクロは子供の頃から見えないはずのものが見えるという特殊能力があり、そのために病気扱いされてしまったので、見えてないふりをして誤魔化していたのだが、そのストレスのせいで怪病を患ってしまったと。
その時にラムネと出会い、ラムネは彼がかなり重度の怪病を患っていることに気づいたんだが、ラムネはなんせあの風体だからクロが信用せず(まあ当然といえば当然である)、クロの方は怪しい宗教の餌食にされてしまったと。
何かインチキ宗教団体だけはリアリティがあった
毎回いろいろと描き方にリアリティのないこの作品なんですが、今回の怪しい宗教の描き方は意外とリアリティありました。実際に新興宗教の類いは、心に悩みを持つことによって心の抵抗力が落ちたときにああいう風にすり寄ってきて餌食にするんです。嘘八百を堂々と確信に満ちて話すのは詐欺師の基本です。まあ教祖なんて言われる奴は一流の詐欺師ですから。
そして信者連中は自ら考えることを放棄している奴隷ですから、一見するとみんな良い人なんですよね。だけど判断力を失っているから、教祖がけしかけたら犯罪でも殺人でも平気でしでかす。何しろ宗教の教えこそが至上と刻み込まれており、その教えとは教祖に対する絶対服従なので。これが宗教のタチの悪いところ。
カルト教団がしでかした大事件と言えば日本ではオウムが有名ですが、アメリカでもそれ以前に似たようなことは起きてます。
クロ自体は根は頭が良いので、ラムネの誘導で自分自身で疑問を感じたのですが、そうなったら抹殺されかかったというのもいかにも宗教団体らしいところ。あの手のカルト団体は大抵そういう内ゲバが起こるもの。
それにしてもラムネってかなりお節介な割には横着というかなので、かえって患者を危地に追いやってしまうことがある模様。
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