白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

怪病医ラムネ 第9話「怪廻迷宮」

ラストに向けての重要人物紹介といったところ

 アニメシリーズ完に向けて締めに入ってきた様子が既にあるな。今回は一応重要人物を全員紹介しておこうという主旨だろう。前からチョロチョロと存在が描かれていたラムネの師匠が登場です。

     

 で、今回の内容は迷宮探求と言うことになっていますが、その中でやはり師匠だけあってラムネよりも一枚も二枚も上手の曲者ということを表現してます。もっともそれだけだったらあまりにドラマの内容がないので、途中でわざわざどうでも良いような事件を起こして、改めてあの師匠の抜け目のなさと実力を描いています。

 今のところとりあえずクセの強い人物ではあるが悪者ではないという描き方です。基本的に甘々設定のこの作品の世界観に合致してますね。ラムネに対して「お前は患者との距離感が取れていない」というのは弟子のことをよく見てます。確かに医師の類いはあんまり患者と距離感が近すぎると逆に対処を誤ってしまう場合があるものです。またそうならないまでも本人自身が病んでしまうことがある。ラムネの見ている症例は人死にが出るような症例がないが、あれだけ患者との距離感が近すぎると、もし治療が上手く行かなくて人死にが出るような事態になればラムネはかなり決定的な心理的ダメージ受けるでしょうから。

 

相変わらずの60点内容で段取り通りラストに向かうんでしょう

 それにしてもこういう展開にしておきながら、謎解き要素やパズル要素を一切入れないとは、割り切りが良いというか浅いというか・・・。毎回60点作品ですが、今回も60点ぐらいですね。ラムネの師匠の人物を描くという必要最低限はクリアしているが、それ以上のものは一切ないという。

     
原作コミックがこちら

 そして次回から2回構成でラムネとクロの出会いの物語を描くようです。明らかにとりあえずのラストに向けて人物像を明確にしておくという段取りをパターン通りに踏んでいる。そういう点ではそつのない作品です。そして総出演で何かの問題に挑んで解決するという最終話を持ってきてアニメシリーズ完ですかね。今までの状況を見ているとそこは無難にまとめそう。

 

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