白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

はたらく細胞BLACK 第12話「復帰、心臓、終焉。」

友の死を乗り越えてようやく立ち上がった主人公だが

 自暴自棄になっていた主人公は、白血球さんに諭されてようやく友の死を乗り越えて立ち上がります。しかしその前に最大の危機がという展開。

     
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 今回の中ではすっかり機嫌を損ねた頑固親父になっていた胃の主細胞のオッサンが、主人公の名前を覚えていたというシーンが一番泣けますね。みんな余裕のない世界でギスギスとしていますが、あのオッサンも本当はプライドを持って仕事をしたいと言うことです。そして目の前で友を失った彼が二度と立ち直れないのではないかと心配していたようです。

 この作品って、人間関係(というか、この作品の場合は細胞関係か?)の描き方自体は結構古典的な浪花節なんですよね。正直なところそういう点は古さを感じる。そういうのが端的に出ているシーンでもありました。

 

だがそこで発生する致命的な病

 しかし主人公が立ち直った一方で、身体の状態は悪化の一途を辿っている。血管はあちこちボロボロで血管壁に沈着したコレステロールなどが崩壊して血栓を起こしているような状態。そんな中ついに心臓の冠動脈で決定的な閉塞が起こり、この身体はついに心筋梗塞を発症してしまう・・・。

     
サントラなんかも出ているようで

 血栓の病気は以前にも肺塞栓を起こしてるんですけど、その後に全く生活改善に取り組んでいないってことなんですよね。肺塞栓の時には確かステントを使用したと思いますが、今回もステントすることになるでしょう。まあその前にまずは人工心肺でしょうけど。

 最後にこの身体はこれで死にますということを発表したのは脳でしょうか。ということはあの発表が思って放送が途絶えた時点でいよいよ脳死に向かうんでしょうが、そうなってしまうともう完全に手遅れです。既に心臓が停止して、呼吸も停止したようですから、いわゆる心肺停止状態。ほとんど死にかかってます(今のような延命措置が不可能な時代だったら、この時点で死亡判定)。

     
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 この作品は体内の細胞を擬人化してるんですが、そう言う意味では脳死で人間としては死亡しても、彼らのレベルではまだ完全死亡までは時間があるんですよね。実際に既になくなった人でもしばらくは爪や髪は伸び続けるということも知られている。身体の全てが津々浦々まですべて停止するのにはいくらか時間がかかるらしい。もし植物状態とかになったら、この作品的にはどういう描き方になるんだろうか。

 

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