白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

Re:ゼロから始まる異世界生活2nd season 第48話

今回は見せ場が盛りだくさんです

 なかなか熱いというか、感動的な展開をしてましたね。「見せ場来たーっ!!」って感じです。ガーフィールとエルザの戦いって、まるでこの作品ではないぐらい(笑)、熱い激闘になってました。

     
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 そしてその影で足手まとい+ペトラが魔獣と相対することになってました。スバルは現代知識を駆使して戦うなどと言ってましたが、粉塵爆発を知っていたのは立派ですが、完全にアイディア倒れです。残念ながら粉塵爆発って発生条件が難しいので(粉塵の濃度とかが実にシビア)、狙って起こせるものではなくて、想定していないところで起こるものです。ですからあれを殺人のトリックに使うなんてミステリーは最初から破綻です。以前に2時間ドラマで見たことがありますが(船越が主役やっていた奴)、もう脚本家が粉塵爆発という現象を知ったのがうれしくて無理矢理にねじ込んだ感じでしたが、普通に爆弾使って相手殺した方が確実というお粗末な内容でした。で、当然のようにスバルの計画も大失敗で、結局は油をかけて焼き殺すという非常にベタな方法になった模様。2時間ドラマの脚本家と違って、この作品の作者は粉塵爆発の現実をよく知っていたようです。まあ実際の犯罪でも、凝りすぎたトリックなんていうのは絶対に破綻するという法則があります。綿密に練った時刻表トリックなんて、列車が一本遅れたら万事休すだし。コナンに出てくるようなトリックなんて、実際にやったらまず失敗する。

 それにしてもガーフィールは魔獣相手でもスバルがいれば大丈夫だと本気で考えているようですね。実際に勝ったのは勝ったけどかなりヤバかったです。しかしスバルが「やれば出来る子」と一番信じているのは実はガーフィールかも。オットーがガーフィールが言った台詞をそのまま読んでいたのも流石ですが(笑)。

 

ガーフィールは少年ジャンプ並の戦闘をしています

 ガーフィールとエルザとの戦いは佳境。そこにメィリィとフレデリカが乱入してきました。ガーフィールは姉妹と言いましたが、エルザの自分語りから察すると実際は姉妹というわけではなさそうですね。だけどエルザはメィリィを守ろうとしましたね。エルザでも彼女に対しては何らかの情はある模様です。なおメィリィは巨大カバに乗ってましたが、カバっておっとりしたイメージに反して、実はアフリカでは一番凶暴な生物らしいですね。野生生物の犠牲になった人はカバに殺された人が一番人数が多いとか。ああ見えて結構走るのが速いですし、巨体なのでそれだけでも脅威になるようです。結局はあのカバは切り札の獣神変を使用したガーフィールが首をねじ切るという超荒技で始末してしまいましたが。恐らくあの大者を倒されると、彼女の配下にはフレデリカを倒せる奴はもういないでしょう。

     
原作本はかなり出てますね

 それにしてもガーフィールの戦いっぷりがやけに格好良かったですね(かなり厨二は入ってますが)。まるでこの作品でないみたい(笑)。ほとんどジャンプ漫画のノリでした。で、ガーフィールは猪突猛進だけの奴かと思っていたら、あれでも結構頭あったようです。エルザがバンパイアということは分かっていたようですね。だから首を取りに行ったようです。結局は首が取れなかったのでカバで押しつぶしましたが。だけどあれで死ぬんでしょうか(ブチッとはいってましたが)。念のために焼きはらう方が良いでしょうね。昔からバンパイア始末するには心臓に杭を刺してから灰にすると相場は決まってますから(さらにその灰も風に乗せて撒き散らす)。

 

そしてエミリアはあっさりと試練をクリア

 舞台代わってエミリアはあっさりと試練をクリアしていました。あり得た実在しない現在の次は、あるかもしれない未来でした。かなり過酷な未来ばかりをエキドナの趣味で見せられたようですが、自分には仲間がいると確信したエミリアにはそんなことは屁でもなかったようです。なんか滅茶苦茶強くなったエミリアは。最後なんか余裕かましていた感じだし。それにしてもつくづく魔女って良く分からん存在だ。人間レベルでの善意とか悪意という感覚を超越しているんだろう。なおエミリアの母親の話がチョロッと出たが、やっぱり嫉妬の魔女ってエミリアの母親が転じた姿なんだろうか。となれば、やはり最終的にはスバルは彼女を救済することが目的になる気がする。

 

ラムとロズワールの戦いが一番の感動シーン

 そしてさらに感動的な展開をしていたのが、前回には登場しなかったラムとロズワールの戦い。パックを味方につけてもラムには分の悪い戦いのようだが、それでもラムは諦めない。愛するロズワールを呪縛から解放したいという想いが強いようです。ラムに気持ちを打ち明けられたロズワールは初めてもろに動揺しましたね。かなり偽悪的に振る舞う男なので自分が愛される可能性というものを考えてなかったんでしょう。ましてやラムにとっては敵と言っても良い立場だったようだし。これで動揺したことで、次の攻撃に対するロズワールの対応がいささか混乱したところがあります。そこをついてラムが福音書を奪取、ロズワールの妄執の元を消し去る。

 この辺りからそのままエンディングにつながる構成がなかなか感動的でしたね。これのためにわざわざラムのボーカル曲用意したのか。今回の最大の見せ場になっていた。今回の演出見ていたらまるで劇場作品なみの完成度。いやー、今回は最初から最後まで溜息出たわ。やたらに「神回」って言葉使いたがる三流ドラマ脚本家がいたが、神回ってのはこういうのを言うんだ。

 で、これで山場は越えたが、まだスバルがベア子を救出しないといけないのと、大兎が残ってるんだな。そいつも撃破しないとまたリセットになっちまうから。まあそれをすべて解決したところで、今シリーズは大団円で終了ってパターンだろう。第一部が白鯨と大罪司教倒したところで終わったのと同じ感じになりそう。目出度し目出度しと言いたいが、実際はまだレムは眠り姫のまま。

   
眠り姫でもフィギュアは人気とか

 

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