白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

オルタンシア・サーガ 第10章「決戦~解放への行軍~」

アルフレッド達の前に立ちはだかる驚異のボンクラ

 アルフレッド率いる反乱軍がいよいよ王都めがけて進軍中。その前に立ちはだかるのは第2軍を率いるフレーゲル。ただしこいつは、オッサン二人が声を揃えて「ボンクラ」という男。ボンクラのくせにドデカい野心だけは持っているようです。実際にいるよなこのような自分の器量を分かっていない奴って。

     
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 そういやフレーゲルって名前、なんか記憶にあると思ったら、銀英伝でラインハルトに最初から噛みついて陰謀ばかり巡らしていた貴族のバカ息子でしたね。最後はリップシュタット戦役に参加してボロ負けした挙げ句、「滅びの美学云々」とバカを晒して副官のシューマッハに見放され、最後はブリッジの全員に蜂の巣にされたという馬鹿野郎でした。本当に「あの作品からキャラ取ったのか?」と言いたくなるぐらい、キ○○イっぷりといい完全に被ってますね。うーん、フレーゲルって名前の風評被害がすごいな(笑)。

 爺さんが偉かったのが、彼が分不相応の野心を持ってしまった原因。その挙げ句にあからさまに能力が劣るものだから、アルフレッドに一方的に嫉妬をしたと。それにしてもマリエルに言われるまでもなく、アルフレッドが何も苦労せずに恵まれていたわけでないのはすぐに分かるはずなんだが、そんなことさえ分からずに世の中歪んで見ているボンクラだったんですね。彼の場合は爺さんが偉かったのが不幸の元。そういや日本にも、爺さんがやりたがっていた戦争を自分がするんだと暴走しているボンクラがいましたね。結局やったことは税金のせこいネコババですが(ある意味で爺さんを見習っている)。

 

カメリアの真意はどこに?

 で、進軍中のアルフレッド達はカメリア軍と遭遇。悪ガキ二人はとにかく暴れたい殺したいでしたが、ロイがそれを止めました。やっぱりカメリアの目的は教皇を倒すことのようだ。王女軍には手を出さないというロイをアルフレッドはあっさりと信じただけでなく、フレーゲルとの戦いに協力するだろうというところまで読み切っていたようです。アルフレッドっていつからこんな策士になった?

     
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 それにしてもマスケット銃に対抗するためには迂回して接近戦に持ち込むなんて、考えるまでもない分かりきった作戦なのに、それにさえ備えてなかったフレーゲルって半端ないボンクラですね。別働隊を迂回させたと言っても、アルフレッド達は悠長に川を渡っていたんだから、キチンと索敵をしていたらすぐに分かったろうに。まあ指揮官がこんなボンクラだったら、どんだけ部下が精鋭でも勝てんわ。しかもテンパった挙げ句に「ジジイを陥れた」というような言わなくても良いことまで自白してしまって、完全に部下達にドン引きされているし。

 その挙げ句に最後にアルフレッドに一騎討ちを挑むって・・・。そう言えば銀英伝の方でもラインハルトに一騎討ちを申し込んであっさりと拒絶されてたな。やっぱりモデルはあいつか? 見事に絵に描いたようなボンクラでした。

 

様々な謎はすべてボンクラに食われてしまった

 と言うわけで今回は実は、カメリアの真意はいずこにとか、教皇は何を企んでいるのかとか話の核心の部分がチラチラしていたのですが、すべてフレーゲル君のボンクラっぷりがすごすぎて、話を丸ごと食ってしまっていました(笑)。おかげで大した策のないアルフレッドが知将に見えてしまった(笑)。フレーゲルの敗報を聞いた教皇は「やはり時間稼ぎにしかならなかったか」と言ってましたが、あそこは正しくは「あのボンクラ、大した時間稼ぎも出来なかったか」が正解でしょう。

 

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