バック・アロウ第9話「愛を語る唇はなぜ牙を隠すのか」

皇女様の二重人格と明かされたソーラの正体

　皇女様のもう一つの姿を知ってしまったアロウ一行はプラーク卿に付け狙われる羽目に。そこに乱入してきたのがソーラ。リュート卿和国の関係者だろうとは予測していたが、まさかプラーク卿の兄という意表を突く展開で、しかも二人には皇女様を巡っての因縁があったという。何か終盤になって急に畳みかける怒濤の展開で目を離せなくなってきた。

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　つまりは皇女様があのような二重人格を発症したのはソーラが原因となった墜落事故以来ということか。しかし墜落事故で二重人格が発症するってのはかなり無茶な設定だな。何か自分で抑圧している部分があって、恐怖からそれが表に出てきた・・・ぐらいかな無理矢理に説明付けるとしたら。まあそもそも壁に覆われているような世界の話なんだから、その辺りは「そういうものです」でOKなんだろうけど。

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　で、プラーク卿は皇女に対してかなり狂信的な忠誠度(というか端的に言って愛情だろう)を持っているせいで、この事実を大臣に明かそうとした兄貴の命まで奪おうとしたので、ソーラは逃げてきたと。まあ危なそうな奴だとは思っていたが、本当に危ない奴だった。

そして動き出したレッカ凱帝国との全面戦争に

　一方、西の蛮族を平定して後顧の憂いを断ったレッカ凱帝国はいよいよ本格的にリュート侵攻を企てると。あの凱帝、ただのジジイではないとは思っていたが、とんでもない能力を持っている模様。結局はこの世界においては強固な信念=武力ってわけか。つまりは信念が強固であれば、その内容が狂っていようが滅茶苦茶だろうが関係ないと。そりゃ狂信者が最強になるジハードの世界だな。恐らくあの凱帝は世界を支配するという信念がとてつもなく強いんだろう。

主人公メカは段々と弱くなっている気がする

　軍事力的にはレッカに劣るというリュート卿和国は、凱帝の宣戦布告に対して穏便にかわそうとしていたのだが、よりによってこんな時に皇女様の裏人格が出現、凱帝の挑発に対してさらに強烈な挑発で返してしまって戦争勃発という展開。皇女様の裏の顔は今までずっと隠していたのに、とうとう最悪の形で表沙汰になってしまった。皇女の秘密を知った者は皆殺しと言っていたが、プラーク卿もまさか大臣達を皆殺しにするわけにもいかないだろう。こうなったら実際はもう既にアロウ達を殺す理由はなくなったわけで、彼らを殺すよりは手を組んで皇女の治療法を探索する方が得策なんだが、果たして彼女がそこまで頭が回るか(兄貴に対する敵対心が強すぎてかなり眼が曇っている感があるから)。

エッジャ村ご一行その他はこれからどうなる?

　そしてエッジャ村御一行はやっぱり捕らえられる宿命に。確かに彼らにとってはアロウ達って疫病神以外の何者でもないよな。まああのジジイの反応も理解できる。というか、アニメ作品だから「このジジイは状況の変化にも対応できない頭の硬いバカだよな」と感じるけど、現実世界だったらあのジジイの反応が一番自然な普通の反応でしょう。あの状況でアロウと行動を共にすると考えたアタリーやエルシャこそ、若さ故の挑戦心と言うよりも、先のことを考えていないバカです。まあ大元帥ビットは本当のバカですが(笑)。

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　で、レッカ凱帝国の侵攻でいよいよオールスターキャストが揃いそうです。信念を鍛錬していたカイが暴走しそうなのと、かわいさ余って憎さ百倍状態のレンがどうなるかですね。だけど彼女は最後の最後にシュウの元に来る気がして仕方ないのだが。バターンとしては最後の最後でこの世界の最大の脅威である凱帝を皆でぶっ倒すという展開が予想できるんだが。ただのジジイでなくて暗黒皇帝なみの力を持っているということを示したわけですから、いかにもラスボス感満々。