白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

裏世界ピクニック 第8話「猫の忍者に襲われる」

空手使いの登場です

 都市伝説が話のベースとなっている本作ですが、猫の忍者ってやつもそういう都市伝説の一環らしいですね。それにしてもこういうオカルトネタっていつの世も次々と現れるな。私が子供の頃って言えば、世間はもっぱら口裂け女だったけど。

     
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 そしてこういう都市伝説って、流布する過程でドンドンと尾ヒレが加わっていって、元々はなかった詳細設定が加わっていったりするんですよね。その挙げ句に元々の話の結論が変わっちゃったりとかいろいろします。こういうのを追っかけると、噂ってのが広がっていくメカニズムのようなものが分かりますので、そういう観点で都市伝説を研究していた専門家がいたような気がしますが。

 今回は突然に猫の忍者に狙われているという茜理が空魚に接触してきます。この接触かなり唐突ですが、それにしても必要以上にギクシャクしている空魚の態度が、やはり空魚がコミュ障であることを象徴してます。どうも普通に人と接するというのがあまり出来ない模様。まあ茜理の態度も、猫の忍者抜きにして普通に怪しい奴ですが。

 

すべての黒幕は冴月としか見えないな

 しかもその猫の忍者を難なく吹っ飛ばす強者。狙われているという割には困っている風ではなかったというのは、その都度こうやって撃退していたからか。しかし少々空手を心得ていたところで、真剣を持って殺しにかかってきている相手に普通はこんな余裕はかませんわな。この作品に共通して言えることなんだが、登場キャラがやっぱりいろいろな点でぶっ壊れているんだな。実際のところ、かなりぶっ壊れて見えている小桜が実は一番まともな反応してるから。

 そして彼女が狙われていた原因が、彼女が持っていた猫のお守り。どうも「どこかに行ってしまった」って言っていたのは彼女と融合か何かしていた模様。なお彼女にそれを渡したという「閏間さん」って鳥子が探している冴月のことですよね。あれは意図的に冴月が茜理をこっちの世界に引き込もうとしていたと考えるべきでしょう。それしても茜理もあっちの世界に行った影響か、明らかにおかしくなりかけてました。あれって一つ間違ったらあっちの世界の化け物になっていたのでは? やっぱり機械だけでなく、人間も段々とあっちの世界の住民になってしまうと考えるべきなのでは。となると冴月は既にあっちの住民になっている可能性が高い。

     
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 冴月は鳥子も引き込んだみたいだけど、考えてみると、茜理はあの通りの高い格闘戦能力を有しているし、鳥子は銃器を扱えるということで明らかに戦力になるんですよね。パーティーとして考えると茜理は武闘家で鳥子はガンナー。冴月は何かを目論んで戦力になりそうな奴を無理矢理に引き込もうとしていたという辺りだろう。

 と言うわけで、目下のところこのストーリーの黒幕は冴月としか考えられないんだな。あっちの世界からの回し者という可能性も含めて、何を考えているのかがサッパリ分からない・・・んだが、この作品、そこのところの説明されるんだろうか。何か原作がまだ続いていることを考えると、説明は全ておっぽり出して途中で終わっちゃうような気しかしないんだが。

 

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