白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

怪病医ラムネ 第7話「頭からポップコーン・前編」

クリエイター肌の不思議君が登場

 またも前後編の構成です。やっぱり1話じゃ話にケリを付けるのがしんどくなってきたか。

     

 で、今回はクロの同級生の妙なキャラが登場。いかにもクリエイター気質の不思議君です。そして今回の患者は彼。息子を溺愛しながらも異常に束縛が強い父親から、本来一番やりたい創作活動を禁じられて、それが原因でストレスになって怪病を発症しているというのは明白。しかし当の本人がそのことに気づいていないというのが問題の模様。

     
原作コミックがこちら

 いかにも頭の悪そうなキャラにしているので、自分が本当に何をしたくて、そして何が一番やりたくないのかと言うことが実は分かっていない。まあ、親の期待に添うべく努力を重ねてきた真面目君にそういうタイプが多いといいますが、彼の場合は真面目君ではなくて単に頭が足りないだけのようです。

 そしてラムネは彼に自分の本音に気づかせようと画策しているようですが、なかなかそこに覚醒しないようです。これは結構根が深い。

 

二重の成長物語展開になるんでしょうね

 なお彼の父親が、母親は息子が役に立たない創作ばかりすることを気に病んで病気になったというようなことを言っているようですが、あれは明らかに嘘でしょう。母親が入院(整形外科ってことは多分怪我では)したのを良いことに、自分の都合を息子に押し付けようとしているんだろうことが推測できる。もしかしたら母親の入院も、息子の今後のことで息子の好きなようにさせたいと考えている母親と、自分の会社を何が何でも継がせたい父親との間で意見の対立があり、カッときた父親が思わず手を上げてしまったら怪我を負わせてしまった・・・なんてオチもありそう。

     
こういうグッズも出てるんですね

 あの父親は基本的には息子を溺愛しているようですので、自分の息子に対する思いが間違った方向を向いていたということに気づいたら、矯正は出来るでしょうが。そのためには息子自身が明確に「芸術家になりたい」とか自分の意志を明言する必要があるでしょう。恐らくそうすることが彼の怪病の治療という結論なんだろう。

 で、その患者の成長に合わせて、どうも人と関わることを避けているクロも人間的な成長を果たすというダブル成長ストーリーに持っていくって展開ですかね。まあお約束の一番美しいストーリー展開でしょう。

 

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