危機に瀕するテンペスト
いよいよテンペストに対する陰謀が動き始めました。どうも二重構成の陰謀になってますが、それが連動しているのか、それとも別個のものなのかが今ひとつ不明ですね。
ファルムス王国は欲に目が眩んでテンペストに宣戦布告を狙ったようです。そしてその裏に宗教勢力が存在してるようですね。そしてその陰謀をクレイマンが利用したと言うところか。クレイマンが裏で手を回してファルムス王国を唆したという可能性もありますが。
何にせよ、二重の結界を張られて外との連絡も断たれた上に、どうやら力まで抑えられた模様のテンペストは完全に危機です。しかもリムルは不在と来ている。というか、リムルが不在の隙を狙ったんでしょう。本来ならテンペストの戦闘力はファルムスなんかに劣るものではないはずですが、あの状況では危ないでしょう。またそういう目算があったからファルムスもああいう卑劣な手で戦闘を開始したわけで。外と連絡さえ出来たら、リムルもその兄貴分もとんで来たでしょうけど。
もっともファルムスはあのクズ三人組に軍事介入を正当化させるための大義名分を作らせようとしていたのですが、それについては完全に空振りですね。どこからどうとらえても言い訳のしようのない一方的侵略行為ということになります。まあとりあえずテンペストを支配してしまえば、後は勝てば官軍でどうとでも事実は捏造できるという開き直りでしょうけど。
クズにはいずれ相応の罰があるでしょう
まあそれにしても見事なほどにクズキャラが登場しました。あのクレイマンとあのクズ三人組は、いずれはクズとして処分されるべきキャラでしょう(あそこまで根っから腐っていたら改心ってパターンはなさそう)。いずれは処分されるでしょうけど、それまでにその処分を正当化するために悪の限りを尽くすんだろうな。そうでないと主人公がやりすぎという印象になってしまうから。カチカチ山なんて、最近は「残酷すぎる」とボカされることが多いが、あのタヌキは婆さんを殺してしかもその肉を爺さんに食べさせてるんですよね。そこまで極悪非道なことをしているから、あの兎のえげつない復讐も許されるわけで。「貴様には地獄でさえも生ぬるすぎる」って奴。
一方のミュウランは救済されるべきキャラでしょうね。前回から何となくほのめかされていましたが、今回は明らかにヨウムに惹かれているのをハッキリさせてましたから。そして彼女はヨウムを救うためにもクレイマンに逆らえなかった。こういうキャラにむごい最後を与えるようなリムル・テンペスト様ではないはずです。何しろ慈愛の魔王様アノス・ヴォルディゴード並の慈愛のモンスターですから。そもそも中の人も(某ニート転生ものと違ってほとんど出て来ませんが)、後輩の面倒見の良い社会人だったみたいだし。
それにしても今回は最初から最後まで一度もリムルが登場しなかったな。こういう展開は珍しい。そう言えば一緒に外交使節として同行していたシオンとシュナは帰国しているのに、リムルは一人でどこに行ってるんだ?
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