白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

裏世界ピクニック 第6話「ミート・トレイン」

何となく共感できないヒロイン達

 うーん、二話連続で話が新展開するのかと思っていたら、結局は大して変わらない展開だったな。

     
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 それにしてもわざわざ「電話はかけない方が良い」と言われているにもかかわらず、あえてあそこで電話をかけるってのが、この作品のヒロインの性格が破綻しているところなんだよな。そもそもこの世界から電話がかかるのがおかしいのに、ああ言われたのなら、何か良くないことがあったと判断するのが普通というところなんだが。とにかく、そっちに行ったら危ないぞと言われたらあえてそっちに直進してしまうのがこのヒロイン達なんだよな。意図的に問題を起こそうとしている。正直なところこういうところが、どうもこのヒロイン達に共感できなくて見ていてしんどいポイントでもあるんだよな。

 またヒロイン達は結局はあの連中を助けようとか、どうにかしようという意志は微塵もないんですよね。曲がりなりにも向こうはこっちを助けてくれたにもかかわらず。むしろ「あの連中に巻き込まれたら厄介だな」ぐらいの気持ちを持っている。自分達の仲間内だけは大事にするが、それ以外の人間は死のうが生きようがどうでも良いという感覚。この辺りの人間関係に対する異常な感覚がこのヒロイン達の特徴だな。だからやっぱりかなり強度のコミュ障って印象を受けますね。この辺りも共感できない最大のポイントなんだな。

 

未だに話の核心が全く見えない

 で、空魚の力で何とか魔物は撃退したんだが、最初から二人のことを怪しいと思っていた曹長(でしたっけ?)が空魚の邪眼を見てしまったために「こいつらは魔物だ」と大騒ぎに。鳥子の透き通った手は明らかに異常ですが。空魚の目ってそんなに一見して異常でしたっけ? 左右の目の色が違うぐらいは遺伝のちょっとしたいたずらで普通に起こることなんで、これだけで魔物の証拠とはならないと思うんですが・・・。まあそこは彼らは非日常の中でかなり神経を病んでいるのでまともな判断が働かないって見とくべきなんでしょうかね。

     
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 それにしても話が大分進んできたんですが、まだ裏世界の本質的なところとか魔物が一体何なんのかってところが不明ですね。前々回辺りの話では、どうも未知の生命体(異世界生命体か異次元生命体かは不明だが)が恐怖という感情を通して人類に接触を図ってきているというところだったようなんですが、今回の話は「機械もこっちの世界にいるうちに魔物になってしまう場合がある」っていう良く分からない設定。ただの機械でなくて自律的機械ってのがポイントなんでしょうか? こっちに来ていてた銃が魔物になってしまったなんて話はまだないようですから。それと自律的機械が魔物になるんだったら、やっぱり人間もこっちにいるうちに魔物になっちゃう気がするんですよね。

 その辺りのところの決着キチンとつくんでしょうか。どうも何も決着つかないままアニメを途中で放り出して「気になる人は原作を読んでください」か、「いずれ出る第二期をお待ちください」ってオチになる嫌な予感がプンプンしてるんですよね。本来はそんな作り方あり得ないんですが、最近はそういう無責任な作りを平気でしてくる作品が多いんで。

 

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