白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

無職転生~異世界行ったら本気出す~ 第5話「お嬢様と暴力」

ツンデレ究極形の暴力お嬢が登場

 父親の思惑で、いきなり家庭教師の仕事をさせられることになった主人公。しかしその派遣先はとんでもないところでしたというお話。

     
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 家庭教師をすることになったお嬢様は、少々わがままどころか手のつけられない暴力娘。単に気が強いとか言う次元でなく、明らかにまともな躾をされてこなかったようです。どうも家庭に問題があるような気がしますね。親父さんがやけに無責任な感じなのが気になったのと、母親が出てこなかったのが気になったところ。母親が亡くなってしまったのか、それとも極めて存在感が薄いのか。どうも無責任な父親に放任で育てられたというような気がしますね。そこに持って生まれた気の強さと、ちょっとした反抗心が相まってああまで拗らせてしまったと。典型的なネグレクトされた子供って印象。

 まあある意味で、ツンデレキャラの究極形だと思われます。と言うことで攻略方法としては「頼りになる男である」ということを認識させること・・・ってわけで、基本的に主人公もこの路線を取ったようです。それがお嬢があまりに使用人にまで恨みを買っていたせいであらぬ事件にまで発展したようですが。主人公にしたら結果オーライなんでしょう。

 それしても気の強そうな目つきに赤い髪って、主人公は見た途端に「あっ、これはヤバいタイプだ」と気づいたようですが、まあそりゃここまでベタなお約束通りのパターンだったら、キャラデだけで分かりますね。だけどこのタイプって、デレてしまったら逆に猛烈に依存心が強くなるタイプなんだが・・・。親父はルーデウスがシルフィエットと相互依存になりかけている節があると懸念して追っ払ったのに、この相手はシルフィエット以上にヤバそうなんだが。

 

それにしてもやっぱりこの主人公、違和感があるんだよな

 まあ登場する奴、登場する奴、どこかヤバそうなところを持っているってのが、この作品の特徴なのかな。こんだけヤバそうな連中に囲まれていると、40まで引きニートだったオッサンでもむしろ常識人に見えるという相対効果か? ただ相変わらず引きニートで40まで社会と関わりを断っていたオッサンにしては、やっぱり対人スキルを心得すぎなのが違和感が強いんだが。こういうのはゲームで培ったとでもいう設定? だけど現実はいくら恋愛シミュレーションの類いをやりこんでも、実際の対人スキルは上がるどころか落ちる一方なんですが。

     
原作小説はかなり先まで進んでいるようですが

 で、今回。主人公は首チョッパで人が殺されるところを初めて目の前で体験したようです。このことをもう少し引きずるのかと思っていたら、結構あっさりと割り切ってしまっている。この辺りのタフさは今ひとつピンとこないな。何か人殺しに対する今時の若者的な感覚ってのが私の世代とは違うのかな? バーチャルな世界だと思ってバシバシ人殺ししたら、それが平行世界だと聞かされて急に動揺しまくる奴とか、どうも私の理解の範疇をいささか超えている。

 それとまた中の人の昔の姿を出しましたね。「なんでこれを出すかな?」と私なんかは思うんですが。ハッキリ言って感情移入邪魔するだけなんですけど。どうもこの辺り、このアニメ制作者と私の感性に根本的な違いがあるような気がする。それが今は一番の懸念材料ですね。

 

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