長編が唐突に来ました
どうも毎回ドラマがやや浅めという印象があった本作ですが、今回は少々込み入った話なので尺の不足解消のために前後編出来ましたか。
それにして前話は「登場人物が良い奴ばかり過ぎて嘘くさい」という印象を受ける話でしたが、今回は突然に誘拐殺人犯(それも快楽殺人型の変態の可能性が大)というどうしようもない悪党が突然に登場という唐突なもの。何か振れ幅が大きすぎ。
いささか凝った作りにしていた今回の内容
今回は少々凝った作りになっており、現れた母親がやけに兄の方ばかり気にかけているなという不自然さを感じさせていたが、実は子供はいなくてそれは母親が見ていた幻覚であると言うことがバラされるという構造。そのことによって視聴者はその異常さに嫌でもゾッとさせられるというやや凝った展開です。
確かにああいう状況だとラムネが「原因は何にあるかは明らか」と言うのは当然。助手のクロにも確認するまでもなく母親が病んでいるの明確ですから。まあだから母親は精神科にも通っているということを言っていたが。だけどこの状態で母親に現実を認識させると言うことは怪病の治療はともかくとして、精神科的には大丈夫なのか? まあ鍵は、兄の方にばかりかまけてしまって、弟の方に気持ちが全く行っていないということなんだろうけど。それと母親だけでなく、弟の方も自分が「兄さんなんかいない方が」と思ったことが兄の死につながったという強烈な自責の念を持っているから、こちらも合わせて治療が必要そうだけど。
病気の方はともかくとして、元々の原因の方の兄の誘拐殺人事件の方が放置なんですが、ここまでの展開から見たら犯人はあのつきまとっている記者ってオチ? 単に猟奇的な快楽殺人者ってだけでなく、仕事のネタとしての特ダネも求めていてって展開。それともその事件の方は放置して、ただ単に乗り越えないといけない理不尽な不幸として放置するのか。ただそれだとあまりに後味が悪すぎるだろう。
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