ドラッグ漬け寸前から友情パワーで復帰
今回は主人公の友人が嫉妬と劣等感からドラッグ漬けになりかかりますが、そこから友情で立ち上がるという物語。
と、端的に省略してしまったらこれだけの話になってしまうな。相変わらず身体の科学云々よりも、人間ドラマに主眼を置いているこの作品らしいんですが。最後は主人公が友人と「ファイト!!一発!!」やってましたね。だけど実はそういう状況になった原因がそれというオチ。
どうやら身体の主は身体がガタガタのところを無理矢理に栄養ドリンクを過剰摂取気味で仕事やっている模様です。以前から常々感じているんでが、どうもこの身体の主って漫画家のような気がしてならないんですよね。日頃から運動不足で、締め切りが迫ると不眠不休で、さらには飲酒や喫煙が習慣になっている者も多い。いろいろな条件が「これって実は漫画家じゃないの?」って印象を強めてるんですよね。もしかして実はこの身体はこの作品の作者の生活を反映してましたってオチではって気もしてならない。
ドーピングのやり過ぎは致命的になります
カフェインって一種のドーピング剤ですから、確かに摂取した時には一時的には覚醒効果がありますが、根本的な疲労が解消してなかったら揺り戻しが来ますし、さらには依存性もある。効果が切れた時の離脱症状が強いものほど依存性が高く、ドラッグなんかがその典型例。もっともニコチンもカフェインも程度の差であり、同じ傾向のあるもの。褒賞系に働きかけてドーパミンの分泌を促すものほど効果が強力。ただし人体は段々と刺激に慣れてくるので、段々と摂取量が増えていって、最終段階では見事な薬漬けの廃人のできあがりって寸法。
今回のエピソードでは体内で赤血球がドラッグ漬けになりかかってたんですが、実際はこの身体の持ち主自身がドラッグ漬けになっているということです。この辺りの二重構造はこの作品らしいところですが。
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