マスト細胞には困らせられてますね確かに
前半のテーマはヒスタミン分泌を促すマスト細胞とデング熱のお話。マスト細胞はヒスタミンを分泌することで免疫系を呼び寄せる働きがあるようですが、この番組のマスト細胞が「ヒステリー細胞」と罵られたように、今の世はマスト細胞が過剰に反応しすぎて困っている例が結構多くて、その最たるものが花粉症です。実際に私のマスト細胞もかなりヒステリックに花粉に反応してくれるので困ってます。私の場合は数年前から抗ヒスタミン薬であるエバスチンを服用するようになってかなり楽になりましたが。ちなみに老化しても免疫系の低下と共にアレルギー反応が弱まるので、花粉症が軽快するという話もあったりします。
で、デング熱は実際にランゲルハンス細胞に感染するようです。この番組では細菌は生物として描きますが、ウイルスは生物ではないので、今回のようなお面だったり、帽子だったりして細胞に寄生するものとして表現してますね。そしてこれを退治する免疫系は感染した細胞ごと抹殺するわけですから、かなり血みどろの情け無用の世界です(笑)。どうもこの作品はなるべくほんわりと描くようにしているようですが。それにしてデングウイルスだから天狗でデンデンってのは・・・。
北斗の拳になっていた後半
後半は完全に北斗の拳になってましたね。モヒカンがアクネ菌で、毛根は外道共に支配された村。村人達は外道共に奴隷として使われていたところにケンシロウが流れ着いてくるって展開まんまじゃん。
いつものようにクールに戦う白血球さんがなかなかに格好良かったですが、それにしてもこの白血球、単身でいつも強すぎるような気がする。なおアクネ菌って常在菌だったんですね。ということは、皮脂が過剰という環境で常在菌が暴走して悪さをするのがニキビってことか。うーん、勉強になるな。
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