劣悪な環境でついに暴走したキラーT
前の時間帯の元作の方で毛根がテーマになってましたが、本作でも毛根が登場。しかしこっちはアクネ菌でなくて免疫系であるキラーT細胞に攻撃されて大炎上状態。ストレスによる円形脱毛症の症状だとか。ヘルパーT細胞の指令が暴走してキラーT細胞に対して毛母細胞への攻撃を命じてしまうという大錯乱。最後にはサイトカインまで投与されての薬物中毒状態で暴走するキラーTが最早恐怖の域。
まあそのような危険な状態に陥ってしまったのも、前回の淋菌感染で白血球が甚大なる被害を受けた分、キラーTがカバーしないといけなくなってしまったからという話。この身体が抱える深刻な問題とBLACKさが垣間見えます。主人公の赤血球君はかなり前向きに頑張る気になったようですが、果たして職場環境が改善されるかはまだまだ困難そう。
抹殺ロボットのステロイドは確かに両刃の剣だ
それにしてもキラーTって、元作でもかなりいかつい兄ちゃんで描かれているけど、本作はさらにいかついオッサンになってますね。イメージとしてはアメリカの海兵隊辺りでしょうか。こんなターミネーター軍団が暴走したらそりゃ手がつけられないわ。
で、暴走したターミネーターを鎮めたのは外部から投与されたステロイドですが。確かに消炎に関してはステロイドは劇的な効果を持ちます。ただ効果が強いだけに副作用も強いのがステロイドなので、これに頼らないといけなくなった時点でかなり身体はヤバいことになってます。それにしても劇的な効果を持つ薬品だけに、体内からのイメージとしては戦闘用ロボットか。ロボコップみたいなのでも良かった気がするが、徹底的に非生物的に描いた方が体内の細胞とは違う異物であるという感覚が強調されるってことか。
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