登場人物が揃ってきました
今回は主要登場人物を揃えてきた印象。前話でチラチラと遠くから観察していたシュウがバック・アロウと接触を図るという展開。どうやらあのシュウ(キャラ設定は諸葛孔明辺りを意識してるのかな?)は、壁の外なんてないと言われているこの世界で、密かにその辺りに興味を持っている好奇心の強そうなタイプのキャラ。レンは彼の護衛のようであるが(単に護衛というだけでなく、もっと深い関わりがありそうだが)、彼女とバック・アロウのやりとりでバック・アロウが単にノリが良いだけでなく、やけに体術に優れているのが示されているのだが、この辺りも後々に意味を持つんだろうか?
で、迷惑がられて村から追い出されたバック・アロウはシュウとの約束の関係で再び村に戻ってくるというお笑い展開。外との争いごとを持ち込みたくない村の面々としては迷惑そのものなんだが、彼は脳天気にそんなことは気にしていない模様。村の窮状を伝えて「だから出ていって欲しい」というエルシャに対して、あっさりと「壁の外に行けば良い」とこの世界では超非常識なことを言ってしまう脳天気ぶりが彼の真髄。だけど多分この彼の脳天気さがこの閉塞した世界を変えていくことになるんだろうな。
そして彼を取り巻く世界情勢的なもものも垣間見えてきました。リュート卿和国の皇女様が登場しましたが、平和主義の彼女はいかにも世間知らずのお嬢様という様子。ただ彼女がバック・アロウに興味を示しているようなところから、今後は彼女も積極的に話に絡んでくるんだろうな。彼女自身は戦いのない平和な世を求めているようだが、彼女の周りの連中は実際にはそんなもの望んでいないというか、お嬢様の空想というようにとらえている模様なので、いずれは彼女はその辺りとの軋轢が避けられなくなる展開になるだろう。
世界の謎を求めての旅になるんだろうか
そして案の定、村の連中は争いに巻き込まれることに。その過程でエルシャが何かとんでもないものを発動させた雰囲気があるのだが、それの詳細は恐らく次回で語られるんだろう。何にしろ、これでアタリーやエルシャのような村の連中は否応なくバック・アロウの旅に巻き込まれることになりそう。
何かこの世界はあちこちにいろいろな仕掛けのある世界のようで、どうも最初から「仕組まれた」世界なんだな。それがいかなる世界なのか、そしてバック・アロウを中心とする連中がその枷を解き放つってのがこの作品の肝だろう。とりあえず壁に囲まれたというあからさまに不自然な世界であることから、妥当な線はニーヴィンのリングワールドのような「何者かによって宇宙内に作られた超巨大建造物」というSF的展開。後は最近のパターンとしては「すべてがコンピュータ内で仕込まれたバーチャルな世界」って展開。実は登場人物達はゲームプログラム内のバーチャルな存在でしたってオチ。大昔にあった「主人公達は二次元人で、敵は外の三次元人だった」っていうほとんどやけくそ気味のちゃぶ台返しオチの亜流。
とりあえず作品のテンポは非常に良いし、突き抜けた主人公のキャラもなかなか楽しい(未来少年コナン並の突き抜け具合である)。この作品については今後もチェック。上手く行くとと今期のトップになる可能性もある。
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