白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

神様になった日 第10話「過ぎ去る日」

央人はこれで救済されたようですが

 ひなが連れ去られて、陽太達はひなのことを心配しつつも時が過ぎという展開に唐突になりました。

     
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 そこで接触を図ってきたのが例のハッカー君。央人でしたっけ。彼は自分が「神を殺してしまった」と言ってましたが、自分がやった調査のせいでひなを結果として不幸にすることにしてしまったという後悔の念から、陽太に接近してきたという展開。なんだ、彼もこういう普通の生活できるんじゃんという気がしたが、実際に彼も「青春ってこんなもんなのかな」というようなことを言ってましたが、これは彼自身にとっても自身が得られなかったものを取り返す意味があったようです。

 央人は明らかに陽太がひなと共に経験したことをなぞっているなというのは感じましたが、それが陽太に対するメッセージだったわけですか。途中で陽太の反応にいらついているのが描写されてましたが、陽太に一足飛びで央人が神殺しの当事者であるということを察しろというのはかなり無理のある状況でしたが、一応陽太はギリギリでそれに気づいたようです。

 央人は陽太との接触を「贖罪」と言ってましたが、全てが分かった時に彼は「余計なことをしてしまった」というのも瞬時に理解したようですから、何かをせずにいられなかったということで、本質的には彼は悪い奴ではない(そもそも両親の犯罪に荷担することに抵抗したことが両親を失う原因となったわけですから)ということも描いてました。とりあえずこれが彼にとっての救済の物語になった模様。

 

救いがたい状況のひなはどうなるのか?

 私は世界の最後ってのはひなの命をそのまま表現していると推測していたのですが、どうやら命自体はつながっていたようです。ただし元の何も出来ない難病の少女に戻るという意味だったと。それにしてもわざわざひなを拉致して多分量子コンピュータの摘出手術をしたんだろうが、そこまで政府がやらないといけないわけは納得がいかんな。それにまだしっくりこないのが世界の終わりの日が事前に切られていたこと。いくらネット情報を自在に出来る力があったとしても、ひなが発見されて政府によって拉致されて、手術を受けさせられる日まで予測するのは物理的に不可能。やっぱり最初から性能的限界があったって方がしっくりくるんですが。

     
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 ひなの病気はALSのような神経系の病気から全身の機能に影響が及ぶような病気かと思ってたんですが、あの様子だとそっちではなくて脳機能障害のようです。後天性で進行性の重度な自閉症というような雰囲気ですかね。まあ確かにそっちの病気の方が脳機能を補うだけで回復させることは可能性としてありますが。ただひなの爺ちゃんは回復以上の能力を与えてしまった(ネット検索で全能に近い力を持つ)のが、結果として政府に脅威として見られる結果になってしまったというわけでしょうか?

 で、ストーリーの核は父親があまりにツラすぎて見捨ててしまったひなに対して、陽太がどう対応するかということになったわけですが、一体どう持ってくるのやら。まあ予想は付いていましたが、かなり切ない展開になってきました。

 

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